【フランス語で読書】読書感想文 2025 ~ 娯楽&頭の体操!今年も素敵な本たちと出会いました📚~

ねぇ、皆さん、

やっぱり年々

時間の流れが早くなってますよね??

単なる加齢だけではないですよね(笑)?

と、問いかけたくなるスピードで

年末になりましたが、

皆さん いかがお過ごしでしょうか?

毎年が 爆速なので、

「あれ、今年ってどんな年だったっけ?」と

なりがちですが、

思い返せば

今年は 初の10年カードを取得したり、

写真の活動で 作品を出展したり、

色々 海外旅行したり…

と まずまず(いや、結構?)欲張った

2025年だった気がします。

(仕事とブログは平常運転でした😂)

さて、

もう当ブログの年末の恒例記事

となっております(笑)、

フランス語での読書感想文📖

【フランス語で読書】読書感想文 2024 ~ 娯楽&フランス語の勉強!今年も面白い本を色々読みました📚~

今年も もちろん やっていきますよ~!

実は 年内に読み切れなかった作品があるのですが、

(あまりにも長すぎて

分かる人には これで分かるかも笑)

それだけが 今年の心残りで。。。😣

まぁ、そちらに関しては、

2026年までの「お楽しみ」にしておいて下さい😝

と、いうことで、

今年は 以下の3作品をご紹介!

日本に お住まいの方向けに、

購入できる書籍には

Amazon のリンクを

貼らせていただいております😉

それでは いってみよう!

もくじ

  1. Le Dernier Jour d’un condamné  著者 Victor Hugo
  2. Les Ronces  著者  Cécile Coulon
  3. Un papa vivan 著者 Alice Taglioni

Le Dernier Jour d’un condamné

著者 Victor Hugo

まず ご紹介するのは、

フランスに興味がある方なら

知らない人はいない 偉大な小説家、

ヴィクトル・ユーゴ―の短編 作品!

ユーゴーと言えば、「レ・ミゼラブル」!

レ・ミゼラブル は非常に気持ちを奮い立たせてくれそうな内容で、

とても興味があるのですが、

以前読んだ アラゴンの作品よりも

ページ数が多いのを本屋で確認して

どうも 重い腰が上がらず…(笑)

で、こちらの比較的短いものを

とりあえず チョイスしてみたのでした😅


本作品の邦題は 「死刑囚最後の日」とされ、

死刑宣告を受けたある男の最初から最期までを

本人目線の手記の形で描いたもので、

作者が望んでいた死刑制度廃止

世間に訴えかけることを目的に創作されました。

本の構成は、

1829年の序文 (1ページ未満)と

本編 100ページ弱、

1832年に追加された序文 約20ページ

という 3つの構成です。

本編が 一番の肝なのは当然なのですが、

最後にある序文 20ページには、

当時の死刑制度の現状、

世間の死刑制度に対する風土・雰囲気、

さらに ユーゴー自身の死刑制度廃止への想いが濃密に記されているので、

こちらも かなり重要です☝


物語は 主人公が死刑宣告を受ける

その瞬間から始まります。

ガラガラと崩れ落ちる、それまでの「世界」。

そこから前半は、

裁判、刑務所への移送、

独房での生活、

徒刑場へ送られる苦役囚を眺める主人公…

後半からは 死刑執行当日、コンシェルジュリーに送られ、

刻々と迫る「その時」を待ちながら、

牧師との面会、愛娘との面会を経て、

Place de Grève (今のパリ市庁舎前の広場です!)の

ギロチン台に上がる最後まで。。😱

と時系列で リアルに綴られています。

特に物語の 最後の最後が、

「おぉ、さすが…!」の一言に尽きます✨

主人公が 自分の心を静めるために

書き始めた手記。

ですが 時間が迫るごとに露になる、

「生への執着、死の恐怖」。

そして 自分が犯した罪への後悔、

心の底から悔い改めたいという気持ち。

理性を保とうとするも、精神は消耗し、

時折 妄想、錯乱も混じる様子は、

非常にリアルだし、

想像を絶するような「絶望」を

見事に表現しております😮

死を目前にして気が付く、

日常や思い出の中の

「美しさ」や「愛おしさ」も

穏やかに、繊細に描写しており、

それが時折、暗く重い物語を

ふと 軽くさせますが、

しかしながら切ない気持ちにもさせます。

文学なので

やはり現代文より読みにくいのですが(笑)、

「文章」そのものが やっぱり美しい。

改めて「死」に対して、

「死刑制度」「ヒューマニズム」に対して、

深く考えるきっかけとなる作品でした✨

しかしながら、

主人公は こんなにも知性があり、情緒もあるのに、

いったい どんな罪を犯したのだろう?

(身分も、罪も物語では一切明かされないのが、

この作品のミソでもあります)

ちなみに 日本語版

ネットで無料で転がっていますが、

訳が 酷くて全然頭に入って来ないので

(↑翻訳者さん すみません笑)、

ぜひ フランス語で絶妙な表現を味わって欲しいです😉

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フランス語 Kindle版(無料です!)

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Les Ronces

著者 Cécile Coulon

続いて ご紹介しますのは、 

久方ぶりに読んだジャンル、詩選集から📝

著者の Cécile Coulon は 1990年生まれの

フランスの女性小説家で、

le prix des Libraires や le prix  littéraire Le Monde を受賞した経験のある実力者。

こちら 初の詩選集となる Les Ronces も、

Le prix Apollinaire という賞を受賞しました✨

作者にとって

詩とは 本人のよりプライベートな面」

表現しているものであり、

彼女の日常、幼少期の思い出や

愛や孤独について、

色彩豊かな情景とともに記されています😊


実は こちらの本、

2025年一冊目に読んだ本で、

「まだまだ正月モードだし、

詩ならカロリー低めだから、

頭もそこまで稼働させなくて済むかな。。」

と 思っていたのですが…

なんてこったい、詩の方が読むの難解だったわ😂

何ですかね、普通の小説の文章の方が

見た目的にも、

文章構成としても整理されているので、

普通に左から右に読んでいけば

すんなりと文章の意味が頭に入ってくるのですが、

詩の難しい所は、

・詩によって、句読点を打ったり打たなかったりする

・詩によって、文の頭がすべて大文字になるものと、そうでないものがある

・改行のタイミングが たまに理解しにくい

というのが大きくて、

これによって 文の切れ目や

形容詞などの意味のかかり方が

どこまでなのかが分かりにくいんですよね。。😵‍💫

自分が日本人だからかもしれませんが、

日本語の詩よりも

読み解き方が難しい気がする…

詩の様式も 色々で、

普通の短い物語のようなものから、

(↑この場合めちゃくちゃ読みやすい笑)

日本のように、韻を踏んだもの、

歌詞のように 同じ形式のものが

2つ、3つと繰り返されるものなど、

バリエーションがあるのが面白かったです。

比喩表現に関しては、

日本人でも理解できるようなものから、

ちょっと難解なフランス人独特のものまであり、

色々な表現を楽しめたのは良かったです😊

詩の内容自体も、

共感できるものから

さっぱり?なものまでありましたが(特に恋愛系)、

どれも 美しく、

フランスらしい情景が浮かぶものが多く、

本全体を通して

読んでいて心地が良かったです🥰

最後に気に入った詩の一部をいくつか↓↓

Écris-moi la chambre en bord de mer et toutes les odeurs 
qui montent des vieux livres comme d'une cheminée
en plein hiver
un matin le chat a joué derrière les rideaux et le soleil
m'a griffée
alors je suis sortie des draps
comme on sort d'un ventre chaud
Ma force n'est pas un don du ciel
Ma force n'est pas un don du sang
Elle a grandit simplement
Et ne s'effondre jamais.

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フランス語 ペーパー版

https://amzn.to/4aMyl0n

Un papa vivan

著者 Alice Taglioni

お次の本は、

目を引く黄色の可愛らしい表紙、

タイトルも気になり

思わず手に取りジャケ買いした、

(↑完全なるジャケ買い笑)

Alice Taglioni の小説🎶

Alice Taglioni は 女優/ピアニストで、

自身初の小説となる本作は

2023年に発売されました。

テレビ局の France 5 や

雑誌のELLE などで高い評価を受け、

次回作への期待も高い 新人作家であります✨


物語は パリ近郊、

素敵な庭とブランコがある

おうちから始まります。

そこに住んでいるのは

もうすぐ7歳の誕生日を迎える Elliot と

母の Gloria 、愛犬 Motus の三人家族。

(父は Elliot が 8ケ月の時に亡くなっています )

誕生日プレゼントのリストは、

腕時計、海賊のコスチューム、

そして「お父さん」。

誕生日を心待ちにする Elliot。

プレゼントのリストを見て、

心を揺さぶられる 母 Gloria 。

ある日 いつものように

Elliot が ブランコで遊んでいると、

そこに現れたのは

なんと お父さんの Jo (幽霊)で…?!

Elliot と Motus だけに見えるお父さん、

果たして 誕生日に

「本当の」お父さんは 現れるのか…?

という、まるで映画のような物語です😄

(↑さすが女優ですね✨)


まず 一言で この小説の感想を表すと…

「すごく良かった」(感動)

物語は 各登場人物の感情や考えが

三人称で書かれており、

前半は 主に Elliot の誕生日までの日常、

後半は Gloria について

重点的に描かれています。

章ごとに

それぞれの人物の視点が巧みに描写され、

読み進めるうちに

それぞれのキャラクターに感情移入し、

愛おしさを感じ、

最後には 感動✨🥹という 素晴らしい構成。

Gloria が 子を 思う気持ち、

Elliot が 小さいながらにも母を思う気持ち、

Jo の二人への無念と 今もなお続く愛情、

Gloria の母 Suzanne が 子と孫に与えたいこと。

時に それがかみ合わず、

トラブルになることもあるけれど、

それでも そこにあるのは「愛」なのだと

実感できる作品です。

私は 結婚も出産の経験もありませんが、

おそらく その経験がある方には、

さらに 感動するものであると思います。

夫の死を なかなか乗り越えることの出来ない Gloria が、

過去と現在を行き来して、

それでも 前に進もうとして、

でも感情の整理がつかなくて、

混乱して泣くシーンは

少しでも女性性のある方であれば

理由は何であれ味わったことのある感情で、

(ロジックの外にあるものに混乱する感じ)

かなり胸が苦しくなりましたが、

読者を そういう感情に出来るって、

本当に秀逸だな、と思いました😊

描写しているのは 数か月の出来事なのですが、

家族それぞれの成長が 素晴らしく、美しい。

あらすじだけ読むと、

幽霊が 出てくるとか

「大人が読むには ちょっとファンタジーすぎ」と思われそうですが、

子供っぽくなりすぎず、

(実際に 面白いシーンもありますが)

絶妙なバランス感なのが素晴らしいです👍

まるで 家族の一員になったかのように、

それぞれの物語や 登場人物たちの感情を

共有しているので、

最後の2つの章で

見事 涙腺が崩壊しました😭

感動したい、心温まる物語が読みたい!

という方に ぜひ 読んで欲しい、美しい物語です✨

あと、余談で…

愛犬 Motus が かなり良い役を担っています🐶


今年も それぞれの「ストーリー」、

それぞれの「世界観」に出会い、

学びやインスピレーションを得たとともに、

とても良い気分転換にもなりました🎶

読書って、

本当にコスパの良い娯楽&脳トレですよね~

昨今は「AI がAI が」と言われる時代ですが、

とある話で、

「これからの時代を生き抜くには、

なんやかんや結局 学ぶことが必要、言語化する力が必要

(AI があるから学ばないのは大間違い)

というのを聞きました。

読書が その一助になることを

少しでも多くの人が気づき、

実践してくれればなぁ。。

と、個人的には思っております(笑)


本年も 当ブログを お読みいただき、

本当に ありがとうございました😊😊😊

どうぞ 穏やかな年末を✨😉

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。