前回 美術館に行ったのは、
もう かれこれ2月のこと。
【パリ マレ地区 ユダヤ歴史美術館】写真家 Erwin Blumenfeld の作品で たくさんの学びが。
パリは 街全体がアートに溢れているので、
住んでいるだけでも なかなか吸収できるものがありますし、
ちょっと 本屋に立ち寄ったり、ギャラリーを覗いたりするだけでも
まぁ それは それで 楽しいのですが、
やっぱり 美術館で じっくり鑑賞するのも大切でして。。
で、今回 訪れてきたのは…
Musée Maillol マイヨール美術館✨🎨
ラスパイユ通り、ボン・マルシェ百貨店からも近い、7区にある美術館です。
実は 今回で2回目の訪問で、
前回は こちらの写真家の企画展を見に↓↓
【パリ7区】マイヨール美術館 Musée Maillol で Steve McCurry の鮮烈な写真に衝撃を受ける。
今回も 非常に気になった 写真家の企画展を鑑賞してきました🎶
以下 ゆるっとしたレポートです(^^)
芸術家 マイヨールの作品を収めた美術館。企画展にも定評あり。
マイヨール美術館 Musée Maillol は、
19世紀末から20世紀前半にかけて活動した
フランスの彫刻家・画家 Aristide Maillolの作品を収蔵した美術館で、
1995年に開館した、比較的 新しい美術館です。
マイヨールの彫刻家としてのキャリアは 40年にも渡り、「女性の裸体像」を ほぼ唯一のテーマとして活動していたそうなのですが、
建物は 18世紀に邸宅であったものを、
なんと 長年モデルを務め彼を支えた Dina Vierny が1955年から少しずつ買い取っていき、95年の開館にまで至ったのだとか。
常設展の他にも、過去に数多くの有名芸術家たちの企画展を行ってきており、
小さな美術館ではありますが、
休日には列が出来るほど盛況な、
見逃せない美術館です✨
独自の視点で何気ない日常を切り取る、Elliott Erwitt の写真たち。
今回 楽しみにして訪れた企画展が、
« Elliott Erwitt. Une rétrospective »
Elliott Erwitt の回顧展です📸
Elliott Erwitt は、パリ生まれ、
主にアメリカで活動した芸術家で、
これまた 私の好きなカメラマンが集まる写真家集団
マグナム・フォト のメンバーでもあります😊
画家、報道写真家、広告写真家、ポートレート写真家、映画監督と、
多彩な顔を持つ彼が撮影した 215の写真を展示する作品展です。
絶妙な遠近法を用いたり、彼独自の視点で切り取られた写真は、
まるで 彼の中に入って その感性に触れることが出来るような、
面白い体験が出来るものばかりです。
私も ストリートスナップや日常写真が好きなので、
これは 期待値がすごい✨
では、さっそく展示会場へ。
まずは Elliott Erwitt のバイオグラフィーから↓↓
世界中の 色々なところで作品を撮っています🙂
初っ端から オシャレーな一枚↓💕
こちらは パリの恋人たちの写真↓↓
連写がポイントです✨
「おばちゃん」らしさ全開の表情を切り取った一枚。
結構 好きです(^^)
エッフェル塔100周年の際の写真↓↓
写真を撮っていると、こういう奇跡の遭遇って、本当に大事だと思う。
展示は 作者が多く扱ったテーマごとに分類されています。
テーマごとに 個人的「お気に入り」を紹介したいと思います😊
まずは 「海岸」シリーズ。
雑然としているけれど、なぜか構図的に完璧↓↓
馬の脚が入っているのも良いですね🎶
ぐうの音も出ない構図↓↓
波のうねりが美しい。。
「まずは フレームとなるものを定めて、そこに誰かが来るのを待つ」↓↓
すごーく分かる!
私も「その絵」だけじゃ物足りない時、通行人を出来るだけ待ちます(笑)
続いては 「子供」シリーズ。
もう これは愛おしくてしょうがない🥹↓↓
この写真だと分かりにくいのですが、左には猫も見守っています(*´ω`)
こちら 古き良きフランスの写真↓↓
ちょっと不安定な🥖が気になる。。
お次は 「抽象」シリーズ。
有機物 × 無機物 や 無機物 × 無機物、
色々あるけれど、
偶然に こういった構図を発見すると、
なぜだか「なんらかのメッセージ」や
「神からの啓示」を受け取った気になりますよね。。↓↓
「霊峰富士」は 取り敢えずスマホで撮るよね。。↓↓
「構図と内容、この二つの要素が良い写真には必須。もちろん マジカルな魅力も」↓↓
ここでの magie は、「奇跡的な瞬間」かな?
こちらも 素敵な作品が多い、「犬」シリーズ。
どれも「日常の奇跡」をたくさん切り取っています(*´ω`)↓↓
階を変えて マイヨールの作品がある常設展へ。
こちらにも美術館をテーマとした Elliott Erwitt の作品が数点ありました↓↓
そして なぜだかセキュリティの屈強な おじさま 2人が、
「展示は いかがでした?~階には~の展示が…」と めちゃめちゃ優しかった(笑)
大抵は 怖そうな顔して黙って立っているだけなのに。。
一体 何があった?😂
最後の展示は 彼が 主に「仕事」で手掛けた写真たち↓↓
こちらは カラーのみです。
こちら フランスでの お仕事写真↓↓
ホテル リッツの写真↓
うーん、笑顔の感じが 「時代」を感じる。。
こちらは カラー写真の中での 私のお気に入り🎶↓↓
こちらは 「著名人」の写真展示。
いやぁ、今 この時代の変わり目に見ると、
非常に重みを感じる。。↓↓
ラストは なんとも貴重!な
本人の機材コーナー✨↓↓
間近で見られるのは 非常にありがたい✨
フィルム現物もあります🎶↓↓
これ見ると やっぱりリバーサルフィルムで撮りたくなるなぁ。。
鑑賞の後は、
ミュージアムショップをチェック!↓↓
本人の写真集・ポストカードなどはもちろんのこと、
マグナム・フォトの書籍や トイカメラまで置いてありました😊
構図などの基本的なテクニックから、
Elliott Erwitt の「感覚的」な部分まで、
見ていて非常に勉強になる作品展でした。
やっぱり「魂」が乗っているものは、
見る側に非常に訴えるものがある。
改めて「写真」って素敵だなぁと、
素直に満たされた気持ちになったのでした😊
Musée Maillol
Adresse : 59-61 Rue de Grenelle 75007 Paris
最寄駅 : RER C線 Musée d’Orsay 駅 、メトロ12 号線 Rue du Bac 駅、4号線 Saint-Sulpice 駅、10・12号線 Sèvres-Babylone 駅
開館時間 : 10:30-18:30 (水曜のみ22:00まで)
入場料 : 16,50€
※ 企画展 « Elliott Erwitt. Une rétrospective » は 9/24 まで