パリ、個性的な教会巡り【いくつ知ってる?ひと味違う、レアな教会たち】

欧米の街の あちこちにあるもの、「教会」。

初めてフランスを訪れた時は、その存在感に圧倒され、

ワーホリ時代には、日常の中で聞こえてくる鐘の音を、

噛みしめながら過ごしたものでした。

あれから月日は流れ、

「あの日の感動」は次第に薄れ…(笑)

今でも ストラスブールやオルレアンなどの大聖堂の美しさは忘れられないのですが、

パリにある大聖堂や教会は、私の日常に溶け込み過ぎておりまして。。 (サクレ・クール寺院は別かな?)

で、最近 少し変わった建築の教会に訪れることがありまして、

「おぉ!これは今までにない感覚で面白い!」と思ったので

クラシックはスタイルの教会とは 一風変わった、個性的な教会が他にもないか調べてみて、

つい先日 探検に出掛けてきました♪

それでは行ってみよう!

Église Saint-Christophe de Javel

まずトップバッターは、15区の Javel地区にある、

Église Saint- Christophe de Javel

非常に 素敵な外観ですが、

すべて鉄筋コンクリートと煉瓦で造られたという、かなり「工業的」な教会。

それもそのはず、こちらの Javel地区 は、かつてシトロエンの工場を始めとする自動車や輸送機の製造で栄えた地区で、

Église Saint- Christophe de Javel も、そういった当時の最新技術を使い、1926年に建立が始まったそうです。

「工業的」と言えども、

赤茶色の煉瓦と、白いレースのような透かし彫りのファサードの対比は、

デザイン的にも美しくて、思わず見入ってしまうほど✨✨

教会内のステンドグラスも独特で、写真好きの好奇心がうずきます。。↓↓

訪れた際には、可愛らしい手作りの装飾もされていて↓↓、

とても癒される教会でした(*´ω`)

Église Saint-Christophe de Javel

Addresse : 28 rue de la Convention 75015 Paris

HP : https://www.scjavel.net/paroisse-saint-christophe-de-javel/

Cathédrale Saint-Alexandre-Nevsky

続いては、8区にある ロシア正教会 Cathédrale Saint-Alexandre-Nevsky

1861年に建設され、フランスで初めてのロシア正教会となりました。

13世紀のロシア軍の英雄に ちなんだ教会です。

フランスに ロシアの教会があるなんて、今まで知りもしなかったので、

これは とても新鮮!

見た目も クラシックなフランス式のものとは違った美しさがあります✨

教会内は 写真撮影禁止だったので 写真はないのですが、

窓から入る光が少なめで、「重厚」な雰囲気が なんとも言えなかったです。

真偽の程は分かりませんが、ピカソが結婚式をこちらで挙げたという逸話も残っていますよ(^^)

Cathédrale Saint-Alexandre-Nevsky

Addresse : 12 rue Daru Paris 75008 Paris

HP : http://www.cathedrale-orthodoxe.com

La paroisse Saint-Serge de Radonège

今回 紹介する教会の中で 一番異彩を放っているのが、

19区の La paroisse Saint-Serge de Radonège

ビュット・ショーモン公園からも近いのですが、

住宅街の、緑色の鉄の門をくぐった先に ひっそりとあるので、見つけた時のインパクトが凄かったです。

まるで アジアのお寺のような雰囲気も漂わせておりますが、仏教寺院ではありません(笑)

元々はルター派の教会で、第二次世界大戦以降は ロシア正教会として機能しているそうです。

色彩豊かな 外観や教会内は、 なぜかアジアのノスタルジーも感じられつつ、

でも ロシアの教会という、なんだか不思議な気分にさせられる教会でした。

La paroisse Saint-Serge de Radonège

Addresse : 93 rue de Crimée 75019 Paris

HP : https://saint-serge.fr

Église Saint-Jean-Bosco

一瞬、「なんか日本の小学校みたい…」と思ってしまった こちらは、

20区の Église Saint-Jean-Bosco

20世紀に建てられた教会の中で最も美しい教会の一つで、1930年代に建てられました。

教会と分からず スルーしてしまいそうな外観ですが、

このモダンさも、 斬新で なかなか素敵です✨

当時 近隣の労働者や恵まれない身分の人々のために建てられた教会だそうですが、

壁画や、モザイク、フレスコ画や像などは とても煌びやかで目を見張るものがあり、愛好家も訪れるほど。

外観からも分かるように、高さと奥行きがある建物なので、

中の吹き抜けが とても広くて壮観!

ステンドグラスも見事です✨

Église Saint-Jean-Bosco

Addresse : 79 Rue Alexandre Dumas 75020 Paris

HP : https://www.saintjeanbosco.fr

Notre-Dame du Travail

最後に ご紹介するのは、この記事を書くきっかけになった、

14区の Notre-Dame du Travail

モンパルナス駅から近くの場所にあります。

こちらは1900年のパリ万博の際に建てられた教会で、当時 工場労働者が多かった Plaisance地区に建てられました。

外観は なんの変哲もない教会なのですが…

教会内は、その名の通り工場のような鉄骨造り!

これは 「労働者」と「職業」に敬意を込めたものなのだとか。

「信仰」と「労働」、

普段は あまり交わらないようなものが融合している教会内は、

なんというか斬新で、

冷たい雰囲気を放つ鉄骨ですが、その人工物ならではの曲線美は見事で、

思わず「カッコイイ…」と圧倒されてしまいました(^^)

Notre-Dame du Travail

Addresse : 59 rue Vercingétorix 75014 Paris

HP : https://www.notredamedutravail.net


今回 色々な 教会を訪れて分かったことは、

個性的な教会は

近代に建てられたものや、純粋なカトリック教会とは異なるものが ほとんどだということ。

(歴史ある建造物が多いカトリック文化圏で生活しているので、よく考えれば当たり前なのですが。。)

しかしながら どんな時代に建てられていても、どんな宗派のものであろうと

(キリストでも、仏教でも、イスラムでも) 、

「信仰」や「神聖さ」は どれも等しくあるのだなぁ…

と、

肌で感じることが出来たので、とても素敵な体験となりました(^^)

「教会」が当たり前になりすぎた方も、

まだまだパリの生活が新鮮な方も、

ぜひ一度訪れてみては いかがでしょうか?

◎パリは とっても表情豊か↓↓

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。