【パリ】骨折療養奮闘記〜不便も多いけれど…パリの街は優しさが いっぱいだった〜

突如として くるぶし骨折の診断が下され、

無事に手術が終わったものの…

人生初の外科手術がフランスになってしまった話。~やっぱり日本の医療制度が良い(泣)~

足の骨折と聞くと、ギプスや松葉杖の生活は

誰もが「大変そうだなぁ…」と思うのですが、

これが実際になってみるのと、ただの想像では、かなりの違いが!

特に 一人暮らしだと、その大変さは桁違い😵‍💫

(寝てりゃ 3食 飯が出てくるわけではない)

今回は パリでの松葉杖生活で気が付いたことと、

計らずしも ここから得られた素敵なギフトについて書いていきたいと思います。

骨折したことがある人であれば、共感できることが多いと思いますし、

そうでなくても何かの参考になれば幸いです😊

今まで息するように出来ていたことが出来ない。意外と体力と神経を消耗する松葉杖生活。

松葉杖生活は まぁ色々と大変なのですが、

気付いたことを思いつくだけ書いていきたいと思います。

移動に2~3倍時間がかかる。地味に体力を消耗する。

これは 言わずもがな なのですが、

本当に歩くのに時間がかかります

しかも健常者が松葉杖をつくのと話が違い、

まだ骨が治っていない状態の身。

転んでしまえば一大事になるので、

力任せに ガンガン進むことは出来ません。

特にパリの街は坂が多かったり、道の悪い所が多いので、

一歩一歩着実に歩くとなると、歩いて10分の道が普通に30分くらいになります。

しかも 結構な自重を手のひらで受け止めて松葉杖をつくので、

数百メートル歩くだけでも、手のひらが痛い🥲

私は 職業柄 脚力と体幹が鍛えられているので、

まあ そこそこ対応出来ていますが、

それでも外出が すごく億劫になりました。

物を簡単に運べない。

松葉杖は 基本両手でバランスを取るので、

これが意外と物を運べない(笑)

買い物の際には スーパーの買い物かごは 持てないので、

エコバッグを肩に引っ掛けて、そのなかに商品をぽんぽん入れて買い物をしていました。

しかも 松葉杖なので 通常時の量の買い物をするのは危ないし、

体力的にやめておきました。(ネットスーパーという方法もあるけれど…)

あと、これは家でのことなのですが、

液体類が運べない(笑)

私の家はコンパクトなので、キッチンで注いだ飲み物を出来るだけテーブルに近づけ、

一度椅子に座ってから、そこから飲み物や お皿に載った食べ物を運んでいました。(←上手く説明できないけれど察して笑)

足を骨折した一人暮らしの別の方の お話だと、

家の中でも水筒を使っていた、という話もありました。

幸い私たちには脳みそがあるので(笑)、

大抵のことは工夫できますが、

骨折して こんなことまで不便になるのかと、

身を以て体験したのでした。

段差が怖くてしょうがない。階段は必死。

これは 本当に体験しないと分からないです(笑)

ほんの数センチの段差も リスク満点ですし、

特に パリのアパートや建物は、バリアフリーには程遠いので、

毎回 「まじかぁ…」と思いながら

神経を尖らせて段差をのぼっていました。

後は、人混み小さい子が駆け回っているのも

めちゃめちゃ怖かったです(笑)

家事が面倒。風呂が面倒。

上記のことから、両手が ふさがるので、とにかく家事が面倒。

掃除機も やっぱりずっと かけない訳にはいかないので、

ここは 片足で踏ん張りながら、

少しずつ ゆっくり掃除していました。

料理は キッチンに手を付くことが出来るので、

片足重心で 比較的問題なかったかな?

あと、めちゃくちゃ面倒なのが お風呂

基本 ギプスは外せないので、

ギプスを濡らさないのが最重要課題。

我が家は シャワーブースの狭い浴室なので、

段差のあるシャワーブースに腰掛けながら、

扉を開けたまま足を出して お風呂に入っていました。

(↑ マジで冬場じゃなくて良かった。。)

本当に高齢者や障がい者の苦労が分かった。

今までも 頭の中では分かっていたつもりでしたが、

実際に 体験をして、本当に高齢者や 障がい者の日常での大変さが身に沁みました。

以前も 気付いたら 手助けをしていましたが、

身を以て体験したからこそ、

これからは もっと細かい点に配慮が出来そうだなと思いましたし、

より積極的に手助けしたいなぁと 心から思ったのでした。

街は バリアフリーではないけれど。それをカバーするパリジャンの優しさ。

そんなこんなで

何をするにも時間がかかる毎日。

そんな中 実感したのが、周りの人たちの優しさ

職場の仲間や友人は もちろんのこと、

アパルトマンのムッシュは 私の日常生活が便利になるように色々と提案してくれたり、

スーパーの店員さんは 商品の袋詰めを手伝ってくれたり。

アパルトマンのムッシュがくれた お手紙🙂

松葉杖で パリの街を歩いていると、

道すがら すれ違う人たちからは

「お大事に!」

「ゆっくり、ゆっくり、気を付けてね!」

「大丈夫?手伝えることがあったら言ってね!」

「頑張れ!この後はリハビリが待ってるぞ!」

などなど、気遣いや励ましの言葉をたくさんもらい、

何度も「じーん…」としました🥹

さらには 日用品の買い物をしに、

松葉杖で のそのそと歩いていると、

「大丈夫?良かったら車乗りなよ!」と声を掛けてくれた、アラブ人のムッシュ。

人に頼るのが苦手なタイプなのですが

(↑長女あるある)、

出来るだけ時間と体力を節約したい!

と切実だったので、

ここは 「えい!」っと お言葉に甘えることに。

聞いてみると、私と まったく同じ箇所を怪我して手術したことがあるらしく、

その傷跡を ちらっと見せてくれました。

「戦争とか日々の色々で不安が多い世の中だけど、そういう時だからこそ、みんなに優しくありたいよね」という言葉を聞いて、

本当に感激😭

わずか数百メートルだったのですが、

本当に素晴らしい体験が出来ました✨

世の中 意地悪な人がいるのも事実ですが、

フランスは こういう時 優しい人が多いんだよなぁ…と

改めて思ったのでした。。


怪我は誰でもしたくないのは もちろんのことですが、

これを機に、自分の身体の大切さ、

みんなの優しさなど、

たくさんの学びがあったことに本当に感謝✨

今ある現状に十分満足して(足るを知る)、

また新たに日々を過ごしていきたいなぁと思う今日この頃です😊

◎ なんだかんだでパリが好き😊↓↓

移民の街、パリで暮らすということ。

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。