移民の街、パリで暮らすということ。

華の都、パリ。

パリに憧れる方の中には、

「パリには オシャレなパリジャン、パリジェンヌ(フランス人)がいて…」と妄想を膨らませることも少なくないと思います。

が、その想像とは少し違って、

パリには たくさんの移民が住んでいて、

色んな国籍の人々が集まっている「多様性」に溢れた都市です。

今日は そんな「移民の街、パリ」に暮らして感じることを、つらつらと書いていきたいと思います。(たまには こういう記事も良いかな(^^))


まず 結論から言うと、

私は この「移民の街」が結構好きです。

中には 「移民が多いから、パリは嫌」という方も、しばしば お見かけしますが、私は好き。

まぁ、たまに疲れることも なくはないですが…(笑)

純粋に この「バラエティー豊かさ」が面白くて 楽しいんです。

身近なところだと、職場。

うちの職場には 6ヵ国の人種が集まっています。

職場内では もちろん 「共通語のフランス語」で会話をしますが、

それぞれ異なる「言語」や「ホームグラウンド」があって、

それを交流させることが「日常的」なのが とても楽しいです。

「この言葉はアラブで こう言うんだよ」「こういう料理(母国料理)があってさ~」「この漢字なんて読むの?」などなど…

私は よく同僚から 「これ(日本食材)買ったんだけど、どうやって食べるの?」とか、中国の食材とかも 「中に何が入ってるの?」(漢字が読めるので大体説明できる)など、質問タイムがあります(笑)

日常的に 色んな文化を発見できるのは、とても面白いです。

知らない「世界」が すぐ隣にある、って

好奇心旺盛な 私にとっては 「ワクワク」と常に一緒にいるのと同じ✨


街にも 各国の本場の味が楽しめるレストラン、それぞれの母国の民芸品や商品を取り扱う雑貨店、アパレルショップやカルチャースペース、日本人街(今は目立たないそうですが)、中華街、ユダヤ人街、黒人街、アラブ人街…

多様な文化が集まって混ざり合うパリには、他のフランスの都市にはない「人間」のパワーや熱気があって 私には とても刺激的です。


もちろん たくさんの民族が集まるということは 良い面ばかりでは ないです。

治安も 悪くなりやすいし、人種差別も 正直ゼロではないです。

普段は 民族の垣根を越えて 仲良く 寄り添い合って生活していても、ふと したことが きっかけで、相手の国民性を批判してしまったり、軋轢が生じることも あります。

何か危機に直面した際に、足並みが揃いにくい感じも、最近 起きている問題を見ていると 否めません。

そういった「危うさ」を常に孕んでいるのも 「リアル」です。


しかしながら、様々な文化が共存する パリは 楽しいですし、

言葉や文化、ベースは違えど

根っこは 同じ 「人間」で、

楽しいこと悲しいことは同じなんだと、日常を通して 気付ける場面があったり、

人種を越えて、ただの「人」対「人」として一緒に暮らす感覚が ごくごく当たり前なことになっている自分に気付いたり…

それが とても貴重で素晴らしいことなのだと感じてます。


フランスの中心、パリ。

フランスの脈々と受け継がれる伝統や最先端のカルチャーを目にしながらも、

移民の街としての「多様性」を肌で感じる街。

ザ・フランスの「オシャレ」で「素敵」だけではない、

「ディープさ」が

この街の魅力の一つなのだと思います✨

◎フランス語について、思うこと。↓↓

フランスでのフランス語について。

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。