ある日のこと、職場にて。
自分の担当外ではあるのですが、
パティスリーのホワイトボード(その日の作業内容が書いてある)を ちらっとチェックするのがクセ?の私。
(パティスリーの仕事の進み具合をチェックして、作業スペースの確保や自分の仕事の段取りを考えたり、大変そうなら洗い物をささっと手伝ったりするんです。。)
すると その日 そこに記されていた文字が、
「 Forêt Noire 」。
うちの お店は、 Forêt Noire は定番商品としては置いていないのですが、
その日は特注が入っていたそうで…
しばらくすると、パティシエがチョコのジェノワーズ生地を仕込みだし、
オーブンで 美味しそうに膨らんでいるではありませんか…!
「うわぁ、Forêt Noire 食べたくなってきた…!」
「寒くなると こってりしたガトーが食べたくなるんだよなぁ。。」
と、いうことで、本日の記事の お題となりました(笑)
今回は パリで 美味しい Forêt Noire を3つ、食べ比べしてみました♪
果たして どんな面々がエントリーするのでしょうか?!
そもそも Forêt Noire って?
さっそく お店の紹介!の前に、
そもそも Forêt Noire とは どんなケーキなのか?
フランス菓子と関わりがないと なかなか分かりにくいので、
まずは軽く解説を!
Forêt Noire フォレ・ノワール とは、「黒い森」を意味し、
ドイツのシュヴァルツヴァルトに ちなんだ お菓子です。
ドイツ発祥のケーキと言われていますが、
シュヴァルツヴァルト はドイツとフランスの国境にあるため、
アルザス地方の伝統菓子としても知られているそうです。
ケーキの構成としては、チョコのジェノワーズ生地+ホイップクリーム+キルシュに漬かったダークチェリー + 表面に削ったチョコレートが基本的なものですが、
お店によっては、表面にチョコレートのコーティングがなされていたり、
ホイップクリームも、プレーンの場合、チョコレートの場合と、両方あったり、
フランスでは定義の幅が意外と寛容??
ですので、その お店の個性が色濃く反映されるガトー とも言えるかもしれません☺
食べ比べ その① Kaffeehaus
Forêt Noire 5,50€
まずトップバッターは、17区の 良い感じの商店街 Poncelet 通りにある
Kaffeehaus さんのフォレ・ノワール!
こちらの お店は、正真正銘、ドイツのパティスリーで、シェフは ドイツの老舗Heinemann で修業した経験もあるそうです。
ドイツ正統派?な外観のフォレ・ノワールで、全体の半分くらいが生クリーム!
生クリームは 甘さ控えめ、クリーム本来のミルキーな味わいが素敵で、
間にあるチョコレートのジェノワーズ生地も これまた甘さ控えめ。
一番甘く感じたのは、土台部分のビスキュイ生地ですかね。
中のダークチェリーのコンフィチュールの爽やかさもあって、
見た目よりも あっさり食べられますが、
生クリームの量が多いので、個人的には ちょっと胃もたれする感じでした😅
生クリームを存分に味わいたい方には良いかも。
Kaffeehaus
Adresse : 11 Rue Poncelet 75017 Paris
営業時間 : 火曜〜土曜 10:00-19:00、日曜 10:00-13:00
定休日 : 月曜日
HP : https://www.kaffeehaus-paris.fr
食べ比べ その② Stohrer
Forêt Noire 6,50€
続いては、「パリの胃袋」でも名高い、モントルグイユ通り商店街にある
パティスリー Stohrer ストレー さん✨ 創業 1730年の老舗パティスリーです。
老舗らしい気品ある出で立ちの こちらのフォレ・ノワールは、
外周がチョコレート、上表面はサクランボのコンフィチュールでコーティングされております(^^)
上から順に、甘酸っぱいコンフィチュール → バニラ風味のホイップクリーム少々 → チョコレートのジェノワーズ生地 → ホイップクリーム → キルシュに漬かったダークチェリーが ごろごろ → チョコレートのジェノワーズ生地 という構成。
全体としては あっさりしすぎず、満足感のある甘さで、
キルシュが結構効いているのが良い感じ❤
ダークチェリーは もちろんのこと、
ジェノワーズ生地にも しっかりとキルシュを感じることが出来ます。
チョコレートやホイップクリームの甘さを楽しめるのと同時に、
キルシュのおかけで 爽やか&非常に上手く まとまっていて、
ストレーさん らしい、上品な 大人の フォレ・ノワールでした✨
Stohrer
Adresse : 51 Rue Montorgueil 75002 Paris
営業時間 : 月曜〜土曜 8:00-20:30、日曜日 8:00-20:30
HP : https://stohrer.fr
食べ比べ その③ Sébastien Gaudard
Forêt Noire 5,90€
最後に ご紹介するのは、以前 モンブラン食べ比べの時にも登場した、
Sébastien Gaudard さん!
パリ 有名パティスリーのモンブラン食べ比べ【秋のケーキ代表!美味しいモンブラン5選】
こちらも ストレーさん と同様、上品な出で立ちで、
サイズも 小ぶりな感じが おしゃれ✨
チョコレートコーティングの上に削ったチョコレートがあしらわれています。
中身は上から順に、チョコレートのジェノワーズ生地 → ホイップクリーム → ダークチェリー → チョコレートのジェノワーズ生地 という構成。
今回食べた中で 良くも悪くも 一番バランスが良く、まとまっている印象。
ホイップクリームは 甘さ控えめ、チョコレートの甘さも強すぎないので、
すっきりとした食べやすいフォレ・ノワール、という感じでした。
先の二つほどのインパクトはなかったのですが、
一番 整っていたと思います(^^)
Sébastien Gaudard
Adresse : 22 R. des Martyrs 75009 Paris
営業時間 : 火曜〜金曜 10:00-20:00、土曜 9:00-20:00、日曜 9:00-19:00
定休日 : 月曜日
HP : https://www.sebastiengaudard.com
今回 3つの フォレ・ノワールを食べてきたのですが、
個人的 「優勝」は…
Stohrer ストレーさん のフォレ・ノワールでした✨
キルシュ感がバツグンなのと、
甘党の私が 好きな甘さ加減。
そして、何よりも、
中に入っているサクランボの 「カリッ」、「プリッ」とした食感が
とても良かった(*´ω`)(フレッシュを自分たちで漬けたのかな?)
3つ食べ比べて、3つとも 「まったく違うガトー」を食べたような感覚になったので、
自分だけの「お気に入り」を探すには、
フォレ・ノワールは 非常に面白いガトーだと思います。
みなさんも パリで ぜひ「お気に入り」を探してみて下さい♪
◎ココも美味しかった✨✨↓↓
パリの美味しい惣菜店 Maison Pou ~行ってみたかった Traiteur で久々の贅沢~