Jeu de Paume ジュ・ド・ポーム国立美術館 でイタリアの前衛写真に刺激をもらう。 

前回 美術館を訪れたのは、

なんと かれこれバカンス前のこと。

Bourse de Commerce ピノー・コレクションの無料公開日に行ってきた♪ ~月イチ開催の嬉しい日✨~

その後は 日本一時帰国、モロッコ旅行、仕事などで

なんとなく?バタバタしていたので、

気が付けば「あ、美術館全然行ってない…」

という状況に。

カメラが好きで、暇さえあればカメラを持ってパリの街を徘徊しておりますが、

「アウトプット、インプット、両方大事」ということで、

今回 訪問先に選んだ美術館が…

Jeu de Paume ジュ・ド・ポーム国立美術館✨✨

写真や映像美術の展示に力を入れている美術館です☺

意外とマイナー?チュイルリー公園内にある美術館

Jeu de Paume ジュ・ド・ポーム国立美術館は、

パリの憩いの場、チュイルリー公園内にある国立美術館。

建物は なんとナポレオン3世の時期にまで遡り、建物内にローンテニスの前身である ジュ・ド・ポーム という競技のコートがあったことから、その名が名付けられたそうです。

1909年に展覧会会場に改装され、1930年代にはピカソ、シャガール、モディリアーニ、藤田嗣治などの作品も展示されるように。

その後 数々の作品の展示や改装を経て、1991年6月、ジュ・ド・ポーム国立美術館として開館。

フランス国立写真センターを吸収した 2004年3月からは 写真や映像芸術の展示を盛んに行い、解説員付き鑑賞や、写真・映像に関する講義、親子アトリエなども行う、魅力満載の美術館です(^^)

既存の概念にヒントをくれる、イタリア前衛芸術の作品。

では、さっそく 本日の展覧会レポートへ!

今回 訪れた企画展は、

RENVERSER SES YEUX Autour de l’arte povera 1960 – 1975 : photographie, film, vidéo

というもので、1960年代後半にイタリアで起きた前衛アートの運動、Arte Povera のアーティストを中心に、1960~1975年代のイタリアの前衛アーティストの写真、映像作品を主に集めた展覧会です。

「前衛」とだけあって、既成概念の枠を超えた、面白い展示をたくさん見ることが出来ました(^^)

お待たせしました、それでは会場の様子を!↓↓

当然?のことながら、一般的な「写真展」とは 異なる雰囲気。

広々とした空間に、様々なテイストの作品たちが並びます。

一般的な「額」に入ったものから、キャンバス地にプリントしたものまで。

映像も、プロジェクションマッピング、ブラウン管テレビなど、色々な媒体で表現していて、

鑑賞していて非常に好奇心がくすぐられる…!

こちらは 写真に切込みを入れたり、コラージュしたりと、

「二次加工」を施していたり…↓↓

森の中で鏡を木に貼り付けて、鏡に映った像も写真に収めている作品には、

実際に使用した鏡も、作品の一部になっていたり…↓↓

思わず鏡をのぞき込む人 続出(笑)

写真+α という考え方をした表現方法が非常に参考になります🧐↓↓

数字は 写真内にいる人の人数…だと思う。

「右の写真」を持った人を写した「左の写真」。

対で展示するウィットの効いた感じが😍↓↓

「証明写真」もアートに。↓↓


展示は 0階と2階の2フロアに分かれており、たっぷりの見応え。

2階も 面白いものがたくさん🎵

プリントされたカメラが、山のように たくさん、 ただ積んである。↓↓

「印刷された紙の数だけ、カメラが写真を生んでいる」という意味にも感じる。。

メッセージ性がありますね。

背景が鏡になっている こちらの作品は、自撮り人気スポット。↓↓

私も 何枚かフィルムカメラで撮りました😂


最後に私が個人的に気に入った作品をいくつか紹介♪

カッターで切込みを入れる写真(左)には、実際に切込みが、

マッチの写真(中央)には、実際に紙を焦がした跡が、

文字を書く写真(右)には、後から手書きで書いた文字が。

お洒落すぎる✨✨

額内の言葉に注目↓↓

最後に行く着く領域なのか、死ぬまで現役、未完なのか。。

「これ、これが私の最後の絵です」

こちらは シンプルに陰影が素敵すぎて。。↓↓

こんな写真を撮れるようになりたい。。


最後は お楽しみ、併設の本屋さんをチェック!

バラエティ豊かな写真集は もちろん、

写真や映像美術に関するエッセイや書籍、ポストカードもあり、長く居座ってしまいそうな空間でした☺


今回の訪問も、得られるものが多くて大満足✨✨

日常生活の中にも「アート」は たくさん隠れていますが、

アーティストの「感性」をガツンと感じるためにも、

やはり定期的に生で作品に触れることは大事ですね。。

ド定番 観光地にありますが、ルーブルやオランジュリー美術館のような混雑はないので、展示内容に興味がある方は、一緒に鑑賞スポットとして組み込むのも おススメです♪

Jeu de Paume ジュ・ド・ポーム国立美術館

Adresse : 1 Place de la Concorde 75008 Paris

最寄駅 : メトロ 1 , 8 , 12 号線 Concorde 駅

開館時間 : 火曜〜日曜 11:00-19:00(火曜のみ21:00まで)

休館日 : 月曜日、1/1、5/1、7/14、12/25

入場料金 : 12€

HP : https://jeudepaume.org

※企画展 RENVERSER SES YEUX 2023/01/29 まで

◎「何度目かのパリ」で オススメしたい美術館♪ ↓↓

ギュスターヴ・モロー美術館~パリ モンマルトルのふもとにある幻想的でロマンティックな空間にうっとり~
ブールデル美術館で 静かな夏の午後を味わう。
【パリ】穴場の美術館 LE BAL で Judith Joy Ross の美しい人間描写を見る。

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。