1年本当に あっという間、
バカンスも終わり、
すっかり秋モードのパリ🍂
今年も 残すところ
あと3ヶ月ちょいだと思うと、
もはや 恐ろしさしかないです(笑)
年がら年中、
なにかしらイベントのある街、パリ。
秋に入ると
とにかく毎週末のように
どこかでイベントがあり、
そのままノエルシーズンへ突入!ってのが
この街の 1年なのですが、
まず その皮切りとなるイベントが…
Journées européennes du patrimoine
✨ヨーロッパ文化遺産の日✨
こちらは 1984年に フランスで始まったもので、
毎年 9月の第3週の週末に
歴史的建造物 や 文化遺産が
無料で一般公開されるという、
とても魅力的なイベントなのです🎶
普段 有料の美術館も
この日は無料で入場出来たり、
さらには
普段は公開されていないような施設にも
足を踏み入れることが出来るので、
この絶好の機会を逃すわけにはいかぬと、
皆さん 9月も始まる頃には(いや早ければ前には)、
事前に情報をチェックし始めるのであります🧐
今年 私が訪れたのは、
モンマルトルにある
✨🎨 Cité Montmartre aux Artistes 🎨✨
アーティストのアトリエ兼住居が集まる施設の
一般開放です🎶
果たしてどんなワクワクの世界が
私を待っているのか…
それでは いってみよう!😁
ヨーロッパ最大?!のアーティスト・レジデンス
あの映画「アメリ」の舞台、
モンマルトルの丘からも遠くない距離にある
Cité Montmartre aux Artistes は、
アーティストのアトリエ 兼 住居が集まった
いわゆるアーティスト・レジデンスで、
1930年に建設されました。
今でも モンマルトルは
「アーティストが住む界隈」として有名ですが、
当時 アーティストを追い出す不動産取引に
対抗するために造られたのが始まりだそうで、
芸術家たちに住居を提供し、
そこで創作活動を行えるようにしている
とのこと☝
ヨーロッパ最大のアーティスト・レジデンスだそうで、
その収容戸数は なんと 180戸!
様々なアーティストが在籍し、
画家、造形作家、音楽家、役者、
作家、映像作家、写真家…と幅広いです🧐
今も残る
赤茶色のレンガ造りの建物はアールデコ調で、
このレジデンスのランドマーク的存在で、
見どころの一つでもあります✨
普段は 入れない
アーティストのアトリエを見学できる、
絶好の機会、
これは 胸が高鳴ります✨🥰
美しいアトリエで出会う、美しい人々。
さぁ、お待たせいたしました、
いよいよレジデンスへと潜入!
メトロ 13号線の Guy Môquet 駅を出てしばらく歩くと、
見えてきたのが こちらの建物↓↓

パリでは 珍しい、レンガ造りの建物✨
新鮮で なんか良い。
通りにある並木との相性も◎
↓↓に
「あなたの訪問を歓迎します」の垂れ幕が☺️

レンガ造りの内部にあたる、
エントランスホール↓↓
雰囲気あって素敵👍
こちらの受付で
案内のパンフレットをもらうことに。

こちらが 今回訪問できるアトリエの一覧↓↓
ふむふむ、これは 結構見応えがありそうだ。。🤔

では さっそく
受付のある建物から訪問開始👣

先ほどの本館?以外に 3つの棟があり、
見たところは「普通のレジデンス」って感じ↓↓
特徴としては、窓が大きく、
自然光がたくさん入る造りってところかな?
そこが アトリエらしいですね😉

うん、普通のマンションっぽいですが…↓↓

廊下に このような
「アトリエ開放しています」の貼り紙があり…↓↓

このような 素敵な世界が✨✨😻↓↓

たくさんの作品があるので、
むやみやたらに写真は撮らず、
今回 ご紹介させていただくのは
↑↑の方の アトリエの写真のみですが、
もうね、雰囲気が良いのよ(笑)
光が いっぱい入る部屋に並べられた、
たくさんの素敵な作品…
それだけでも十分に魅了されるのですが、
そこに 画材や 題材となる資料、
アーティストがインスピレーションを得ている
「お気に入り」のアイテムたちが
無造作に置かれ、
部屋の隅には 観葉植物たちが佇む空間。
学校の美術室で
のびのびと絵を描いていた頃が思い出されます😌
あの「自由な雰囲気」と「居心地の良さ」が
どのアトリエにもあり、
出来ることなら 住みたいくらい(笑)
ちなみに こちらの建物は、
実際に住んでいる人もいれば、
「アトリエ専用」として
家とは別に借りている方もいるそう🤔
入居するには
「審査が大変」と言う方もいれば、
「意外と すんなり通ったよ」
と言う方もおりました。
でも 私の聞いた範疇で判断すると、
こちらで 部屋を借りるには
やはり それなりの「実績」が要りそうな雰囲気です😯

訪れるアトリエ、アトリエ、
どのアーティストさんも とても気さくで、
ウェルカムな雰囲気を纏っている人が
とても多い✨
なんだろうなぁ、
物静かなんだけれど、秘めたパワーがあって、
いつまでも 心の若さ?輝きがあるというか。
「心の眼」を持っている人が多いから、
こちらも 穏やかに話せるのですよねぇ。。
作品の説明から始まり、
その方の活動の道のり、
他に掛け持ちの仕事はあるのかという話題、
パリでの作品発表機会の難しさ…など、
個人的に
アーティスト活動を始めようとしている
私にとって、
非常に有益であったとともに、
「小さい頃から絵を描いていた」という
ギリシャ人のあるおじいさんの話を聞いて、
幼少期の「喜びの源泉」は
やはり必ず現在にも繋がるのだなぁ。。
と思い知らされたり、
それをブレずに やり続けている おじいさんが
私の眼には とても純粋で美しく映り、
それが羨ましくも思えたのでした。。

見学していて、
面白いなぁと思ったのが、
東洋のものに魅かれ、
インスピレーションを得ている
アーティストさんが多かったこと😯
作風や そばに置いている小物など、
日本、中国、インドなどのエッセンスが
そこかしこにあり、
やはり「異世界」は
多くの人を魅了するのだなぁと思ったのと同時に、
「人種と作品のアイデンティティとは何ぞや?」とも思ったり。
(色々と語りたいですが、それはまたの機会に)
総じて 「親日」の方が多く、
こちらが 日本人だと分かると
受け入れられ方が非常によろしい(笑)
「日本の伝統・芸術は 素晴らしい」と
みなさん口を揃えておっしゃっており、
そんな感性を備えた(多分?笑)日本人として、
その独特の何かを
作品を通して伝えていけたら良いなぁ。。と
改めて実感しました🔥
訪問の最後の方に 偶然出会ったのは、
なんと日本人の作家さんのアトリエ😶
40歳を過ぎてから フランスに来たという彼女は、
こちらで多くの作品を残し、
個展を開いている方で、
そんな方と お会いできて お話が出来たのは、
私にとって かなり奇跡的な出会いでした🥹
果たして この貴重な機会を、
私はきちんと自分の血肉に出来るのだろうか、
という疑問は
今でも残っているくらいです😅
色々なアーティストの方々と、
様々な話に花が咲き、
気が付いたら かれこれ2時間近くの滞在!😯
作品から得る学びもさることながら、
その方の「人格」や
「目には見えない何か」を
たくさん学べた日になりました✨
パリでのアーティスト活動は、
なかなか難しいことかもしれない。
でも 表現する喜びを忘れずに、
せっかちな自分ではありますが(笑)、
ゆっくり じっくりとやっていきたいなぁと
実感した一日なのでした😌
Cité Montmartre aux Artistes
Adresse : 189 Rue Ordener 75018 Paris
ヨーロッパ文化遺産の日 公式HP : https://journeesdupatrimoine.culture.gouv.fr
◎ ちなみに去年は…🧐↓↓
ヨーロッパ文化遺産の日2024 〜昨年のリベンジ成功!Le Monde社 本社見学🎶~
ヨーロッパ文化遺産の日2024〜L’Observatoire de Paris パリ天文台~