ヨーロッパ文化遺産の日2025~Cité Montmartre aux Artistes モンマルトル のアーティスト・レジデンス~

1年本当に あっという間、

バカンスも終わり、

すっかり秋モードのパリ🍂

今年も 残すところ

あと3ヶ月ちょいだと思うと、

もはや 恐ろしさしかないです(笑)

年がら年中、

なにかしらイベントのある街、パリ。

秋に入ると

とにかく毎週末のように

どこかでイベントがあり、

そのままノエルシーズンへ突入!ってのが

この街の 1年なのですが、

まず その皮切りとなるイベントが…

Journées européennes du patrimoine

ヨーロッパ文化遺産の日

こちらは 1984年に フランスで始まったもので、

毎年 9月の第3週の週末

歴史的建造物 や 文化遺産

無料で一般公開されるという、

とても魅力的なイベントなのです🎶

普段 有料の美術館も

この日は無料で入場出来たり、

さらには

普段は公開されていないような施設にも

足を踏み入れることが出来るので、

この絶好の機会を逃すわけにはいかぬと、

皆さん 9月も始まる頃には(いや早ければ前には)、

事前に情報をチェックし始めるのであります🧐

今年 私が訪れたのは、

モンマルトルにある

✨🎨 Cité Montmartre aux Artistes 🎨✨

アーティストのアトリエ兼住居が集まる施設の

一般開放です🎶

果たしてどんなワクワクの世界が

私を待っているのか…

それでは いってみよう!😁

ヨーロッパ最大?!のアーティスト・レジデンス

あの映画「アメリ」の舞台、

モンマルトルの丘からも遠くない距離にある

Cité Montmartre aux Artistes は、

アーティストのアトリエ 兼 住居が集まった

いわゆるアーティスト・レジデンスで、

1930年に建設されました。

今でも モンマルトルは

「アーティストが住む界隈」として有名ですが、

当時 アーティストを追い出す不動産取引に

対抗するために造られたのが始まりだそうで、

芸術家たちに住居を提供し、

そこで創作活動を行えるようにしている

とのこと☝

ヨーロッパ最大のアーティスト・レジデンスだそうで、

その収容戸数は なんと 180戸!

様々なアーティストが在籍し、

画家、造形作家、音楽家、役者、

作家、映像作家、写真家…と幅広いです🧐

今も残る

赤茶色のレンガ造りの建物はアールデコ調で、

このレジデンスのランドマーク的存在で、

見どころの一つでもあります✨

普段は 入れない

アーティストのアトリエを見学できる、

絶好の機会、

これは 胸が高鳴ります✨🥰

美しいアトリエで出会う、美しい人々。

さぁ、お待たせいたしました、

いよいよレジデンスへと潜入!

メトロ 13号線の Guy Môquet 駅を出てしばらく歩くと、

見えてきたのが こちらの建物↓↓

パリでは 珍しい、レンガ造りの建物✨

新鮮で なんか良い。

通りにある並木との相性も◎

↓↓に

「あなたの訪問を歓迎します」の垂れ幕が☺️

レンガ造りの内部にあたる、

エントランスホール↓↓

雰囲気あって素敵👍

こちらの受付で

案内のパンフレットをもらうことに。

こちらが 今回訪問できるアトリエの一覧↓↓

ふむふむ、これは 結構見応えがありそうだ。。🤔

では さっそく

受付のある建物から訪問開始👣

先ほどの本館?以外に 3つの棟があり、

見たところは「普通のレジデンス」って感じ↓↓

特徴としては、窓が大きく、

自然光がたくさん入る造りってところかな?

そこが アトリエらしいですね😉

うん、普通のマンションっぽいですが…↓↓

廊下に このような

「アトリエ開放しています」の貼り紙があり…↓↓

このような 素敵な世界が✨✨😻↓↓

たくさんの作品があるので、

むやみやたらに写真は撮らず、

今回 ご紹介させていただくのは

↑↑の方の アトリエの写真のみですが、

もうね、雰囲気が良いのよ(笑)

光が いっぱい入る部屋に並べられた、

たくさんの素敵な作品…

それだけでも十分に魅了されるのですが、

そこに 画材や 題材となる資料、

アーティストがインスピレーションを得ている

「お気に入り」のアイテムたちが

無造作に置かれ、

部屋の隅には 観葉植物たちが佇む空間。

学校の美術室で

のびのびと絵を描いていた頃が思い出されます😌

あの「自由な雰囲気」と「居心地の良さ」が

どのアトリエにもあり、

出来ることなら 住みたいくらい(笑)

ちなみに こちらの建物は、

実際に住んでいる人もいれば、

「アトリエ専用」として

家とは別に借りている方もいるそう🤔

入居するには

「審査が大変」と言う方もいれば、

「意外と すんなり通ったよ」

と言う方もおりました。

でも 私の聞いた範疇で判断すると、

こちらで 部屋を借りるには

やはり それなりの「実績」が要りそうな雰囲気です😯

緑が落ち着く中庭。

訪れるアトリエ、アトリエ、

どのアーティストさんも とても気さくで、

ウェルカムな雰囲気を纏っている人が

とても多い✨

なんだろうなぁ、

物静かなんだけれど、秘めたパワーがあって、

いつまでも 心の若さ?輝きがあるというか。

「心の眼」を持っている人が多いから、

こちらも 穏やかに話せるのですよねぇ。。

作品の説明から始まり、

その方の活動の道のり、

他に掛け持ちの仕事はあるのかという話題、

パリでの作品発表機会の難しさ…など、

個人的に

アーティスト活動を始めようとしている

私にとって、

非常に有益であったとともに、

「小さい頃から絵を描いていた」という

ギリシャ人のあるおじいさんの話を聞いて、

幼少期の「喜びの源泉」は

やはり必ず現在にも繋がるのだなぁ。。

と思い知らされたり、

それをブレずに やり続けている おじいさんが

私の眼には とても純粋で美しく映り、

それが羨ましくも思えたのでした。。

見学していて、

面白いなぁと思ったのが、

東洋のものに魅かれ、

インスピレーションを得ている

アーティストさんが多かったこと😯

作風や そばに置いている小物など、

日本、中国、インドなどのエッセンスが

そこかしこにあり、

やはり「異世界」は

多くの人を魅了するのだなぁと思ったのと同時に、

「人種と作品のアイデンティティとは何ぞや?」とも思ったり。

(色々と語りたいですが、それはまたの機会に)

総じて 「親日」の方が多く、

こちらが 日本人だと分かると

受け入れられ方が非常によろしい(笑)

「日本の伝統・芸術は 素晴らしい」と

みなさん口を揃えておっしゃっており、

そんな感性を備えた(多分?笑)日本人として、

その独特の何かを

作品を通して伝えていけたら良いなぁ。。と

改めて実感しました🔥


訪問の最後の方に 偶然出会ったのは、

なんと日本人の作家さんのアトリエ😶

40歳を過ぎてから フランスに来たという彼女は、

こちらで多くの作品を残し、

個展を開いている方で、

そんな方と お会いできて お話が出来たのは、

私にとって かなり奇跡的な出会いでした🥹

果たして この貴重な機会を、

私はきちんと自分の血肉に出来るのだろうか、

という疑問は

今でも残っているくらいです😅


色々なアーティストの方々と、

様々な話に花が咲き、

気が付いたら かれこれ2時間近くの滞在!😯

作品から得る学びもさることながら、

その方の「人格」や

「目には見えない何か」を

たくさん学べた日になりました✨

パリでのアーティスト活動は、

なかなか難しいことかもしれない。

でも 表現する喜びを忘れずに、

せっかちな自分ではありますが(笑)、

ゆっくり じっくりとやっていきたいなぁと

実感した一日なのでした😌

Cité Montmartre aux Artistes

Adresse : 189 Rue Ordener 75018 Paris

ヨーロッパ文化遺産の日 公式HP https://journeesdupatrimoine.culture.gouv.fr

◎ ちなみに去年は…🧐↓↓

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。