ある日、古着屋というか、リサイクルショップで手に入れた↓のトレンチ。
かれこれ15年以上着ていた(長すぎ!笑) 春物の上着がありまして、
袖が擦り切れたり、身頃の部分が そろそろ怪しい状態になってきたりしていたので、
新しい上着を探していたのでした。。。
そんな時に お手頃価格で手に入った ZARA のトレンチコート。
すごくカッコよくて 購入したのですが、
男性物の上着だったので 袖が ぶかぶか。
自分で 手縫いしても良かったのですが、
完成度と所要時間を考慮し、ここはプロに任せることに。
今回は 初めて フランスで「洋服のお直し」をしてきたレポートです(^^)
フランスらしい? Retoucherie 洋服の お直し と みんなの関係。
パリの街を歩くと、良く見かける お店の一つが Retoucherie 。
洋服の仕立て直しの専門店です。
古いものを長く大事に使う習慣の あるフランスでは、
洋服も 同じく、なるべく良いものを手入れしながら着続ける方が多いです。
さらには、親から子へ、子から孫へと 受け継いで着ることもあったり。
少しの ほつれなどなら、自分でやってしまう人も多いですが、
肩幅を変えたり、袖を出したり、ウエストを調整したり、と
複雑になってくると Retoucherie の出番。
傷んだり、サイズの合わない服を、あっと言わせるほどに様変わりさせてしまいます。
こんなに 街中に 仕立て屋があるということは、
たくさんの人が必要としているからということ。
一着一着に愛情を込めて着る。
フランスの素敵な文化の一つだと思います(^^)
初めての お直し依頼
「よし!頼んでみよう!」と決めたら、
すぐに 近所の Retoucherie へ。
いくつかある 近隣の お店の中でも、
評判の良い お店を選んで行ってきました。
(ちなみに 今回の写真の お店ではありません)
中に 入ると、たーくさんの頼まれた服たち。
にこにこ顔の おじさんが挨拶してくれました。
「袖を短くしてほしいのですが…おいくら ぐらいになりそうですか?」
「袖の飾りは付け替えるかい?それとも いらない?」
「うーん、いらないです」
「だと、20€かな」
そして 私は 自宅で どのくらい袖を縮めるか、
折り返しをつけてコートを持参してきたのですが、
「いいよ、もう一回採寸するよ」ということで、
スマートな 手捌きで採寸スタート。
あっという間に印をつけて洋服を預かってくれました。
さすが プロ。
仕上がりは、3日後(袖だけだけど早い!)。
楽しみです(^^)
生まれ変わった服の受け取り。心が明るくなる瞬間。
仕上がり日 当日の朝。
ちょっぴり ドキドキしながら、さっそく Retoucherie へ受け取りへ。
おじさんへ 引換券を渡し、出来上がったコートを試着します。
ぶかぶかだった袖が、まさに ジャストサイズに変わりました。
身体にフィットして良い感じ。
試着の後は そのまま手で持って帰る気だったのですが(←そこは あまり気にしない人)、
おじさんは 丁寧にコートを畳んで、紙袋に入れて渡してくれました(*´ω`)
こういった 小さな気遣い、嬉しいですね✨
家に帰って 改めて、生まれ変わったコートを見てみる。
ようやく 「My トレンチ」になった感じ(^^)
袖をよく見てみる。
さすが、プロの仕事!
畑は違えど、同じ「職人」として改めてリスペクトが湧きました。
これは 自分じゃ簡単に出来ないなぁ。。
ようやく新しい「相棒」が見つかり、
これで長年 連れ添った「あの子」にも別れを告げることが出来そうです(…多分 笑)
もう少し暖かくなったら、
新しい「お気に入り」を羽織って、
軽やかに麗らかな春を満喫したいと思います♪
最後に Retoucherie で参考になるフランス語を少し。
Ourlet → 縁の折り返し(男)
fermeture éclair(女) → チャック
doublure(女) → 裏地
élargir → 大きくする
raccourcir → 短くする
réduction(女) → 詰め
cintrage(男) → 曲げ加工
◎服を長く着るために、「お手入れ」って大事。↓↓
フランスのクリーニング店~優良店を見つけるのは至難の業??~