3回目のロックダウンとパリの春。

はい、2回目が始まった時点で予想していた、3回目のロックダウンが先週の土曜日から始まりました(=_=)

コロナになってから1年が経ち、なんか もう 制限生活 = デフォルト状態のフランスなので、今さら書くこともあまりないのですが、1回目、2回目と、レポートしてきたので、今回もフランスの現状と個人的な感想を書いていきたいと思います。

お時間ある方、駄文ですが お付き合い下さい。

パリでロックダウンを1ヶ月過ごしてみて
フランス 2回目のロックダウンについて

日本とは桁が違う日々の感染者数。

はい、まずはフランスの現状。

新規感染者数は、パリのロックダウン以前は

毎日3万人台をずっと推移していました。

ここ数日は 1万5000人くらいで 減ったと思ったら、3/24 の集計は6万5000人(笑)!

日本と比べ物にならない数ですよね。。

よく、職場で「日本はどうなの?」と質問されるので答えると、「え、全然じゃん」と言われます。

ですが去年の春、

フランスは 感染者数が 3000人、4000人くらいで 大騒ぎしていたのです。

慣れって恐ろしい。

今回の波の大きな原因は、イギリスの変異種で、感染者数の7割がこの変異種によるものだそうです。

おまけに、ブルターニュ地方でPCR検査をすり抜ける新種が 新たに発見されたと言うのですから、かなりヤバい状況です。

ワクチンの接種率は、現時点で人口の9%の約600万人と まだまだ進まず、フランスお家芸、非効率な お役所仕事(←すみません、ディスりすぎた笑)が原因とのこと。

その国その国で、政治・社会・文化背景があるので、一概に優劣はつけられませんが、フランスはEU諸国の中では「劣等生」です。

いずれにせよ、フランスは収束まで、かなりの時間を要しそうな現状です。

専門家から批判続出の、ゆるゆるロックダウンの中身。

今回のロックダウンは、表向き?積み重なる国民のストレスを考慮して、結構ゆるゆるな内容。(裏では 政権の「国民に対する顔色伺い」と言われています)

まず、学校は通常通り。

営業できる商店は、生活必需品と飲食店のテイクアウト。

この「生活必需品」のお店の範囲は、

1回目のロックダウンでは、スーパー、薬局、パン屋、タバコ店くらいだったのですが、今回は本屋、CDショップ、美容室、花屋、チョコレート店(イースターが近いから)なども営業を許可されたそうです。

で、仕事や買い物以外の個人の移動(さんぽ、運動など)は10㎞圏内の時間無制限!

パリは意外と小さいので、10㎞あれば、大体 市内どこでも移動できるような感じです。

まあ、とにかく室内での集会を避けてほしいという考えなのかと。

個人的にも散歩が出来るのは ありがたいのですが、セーヌとか公園とかで集まって飲んでいる人々もいるらしく、例え「外」とは言えども、傍には近寄りたくないです(笑)

しかも、夏時間を考慮して、外出は18:00までの制限から19:00までに変更。

つまり、先に挙げた店以外の商店・施設のみ営業が止まったのと、

(ちなみに、ネット注文して店の入口で商品を受け取るだけ、というサービスは許可されています)

大きい地域間の移動ができない感じのロックダウンです。

果たして効果はあるのか。。

専門家からは批判の声が相次いでいるそうです。

個人的な感想。。

正直な感想は、

「いい加減にしろよ、1年も経っているのに、まだ同じこと繰り返してるのか」

と 当初ちょっと憤りを感じました。

まあ、イギリス変異種というイレギュラーなものが飛び込んできたので、仕方ないと言えば、仕方ないのですが。。

すごく解せないのは、ロックダウンが終わったからって、人との集会は減らすべきだし、気を付けるべきなのに、まるでコロナが存在しないかのように行動し、ロックダウンの期間だけ おとなしくするという人が一定数いること。

そして それを1年繰り返していること。

ロックダウン明けても行動に気を付けていれば、何回も繰り返すことは ないんじゃないのかな。。。

個人的意見ですが、多少厳しくてもニュージーランドのスタイルを取っていれば、結果拘束期間短かったのでは?と思っております。

でも、「自由」を侵害されることを嫌がる国民性(最近は単に「エゴイズム」と履き違えているのでは、と思っておりますが…)、人と密になるのが好きな文化は、フランス人に根付いているものなので、そうそう変えることはできず。。

なので、今は もう「ダメだこりゃ」って感じです(笑)


どうせダメなんだから、自分もストレス溜めずに ゆるゆるやろう。。

もちろん規則は守るし、人混みを避けるのは当然ですが、

恐らく、予想以上に長引くことは間違いないので

周りのことは気にしないことかな、と思っております。

とは言っても、相変わらず仕事だし、特に個人の生活に変化は ないのですが。。

今回のロックダウンが「3度目の正直」になることを祈るばかりです。。

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。