私は 現在 パリ在住ですが、
初めての フランス長期滞在は、ロワール地方にある小さな街 Angersアンジェ というところで 約1年を過ごしました。
とても住みやすい素敵な街で、
過去には 「フランス人が住みたい街ランキング」で上位に入ったほど✨
今回は そんな街 アンジェについて、
色々と紹介していきたいと思います🎶
もくじ
どこにあるの?街の雰囲気は?
アンジェの街は、
パリからTGVで約1時間半、メーヌ・エ・ロワール県にあります。お隣には、ナント市やトゥール市があります。
古代から中世にかけて アンジュー家の公国首都として栄え、宮廷文化が花開いた街は、今も その雰囲気を残し、「上品で落ち着いた街」と良く言われています。
メーヌ川の河岸には 街のシンボル アンジェ城がそびえ立ち、周辺は 市民の憩いの場となっています。
街の中心地は こんな感じ↓↓
繁華街は パリの一つの区の繁華街と同じか、それよりも小さいくらいのサイズですが、買い物には まったく困りませんし、Fnacとかの量販店やアパレルショップ、デパートだと ギャラリー・ラファイエットもあります。
中心地を離れると 静かな住宅街が どこまでも広がる感じ。
治安、清潔度は 言うまでもなく パリより良いです(笑)流れる雰囲気も 地方都市 独特の「のんびり感」があります。(パリの活気も 好きなんですが…)
気候も安定していて、冬もパリほど寒くはないかな。
アンジェ大学や 西フランス・カトリック大学などもあり、日本人留学生も よく滞在する街です。
これは見ておきたいランドマーク
ここからは アンジェで オススメの観光スポットをご紹介。
中心地は 色々歩き回っても 半日から1日で十分観光できるコンパクトな街なので、疲れないのが良いところです。
アンジェ城
何はともあれ、アンジェに訪れたならば こちらのお城へ!
お隣のブルターニュ公国から 国を守る為に 13世紀に建てられた、要塞タイプのお城。
ロワールの他のお城とは違い、華やかさはありませんが、その どっしりとした存在感は 初めて見た時に圧倒されたのを覚えています。
そして
こちらアンジェ城の最大の見どころが、「ヨハネの黙示録」を描いたタペストリー。
フランスに現存するタペストリーの中では最古とも言われ、14世紀にアンジュー公の命令により作られました。
その大きさは なんと高さ約5m、長さ約140mにも及ぶそう!
その「迫力」には 只々 息を飲むばかりです✨
Château d’Angers
Adresse: 2 promenade du Bout du Monde
営業時間: 1/2~4/30、9/5~12/31 10:00-17:30
5/2~9/4 9:30-18:30
休業日:1/1、5/1、12/25
入場料金: 9,50€
HP: http://www.chateau-angers.fr/
美術館
14世紀から現代までと、幅広い作品を所蔵する市営の美術館、アンジェ美術館 Musée des Beaux-arts、
アンジェ城のタペストリーに感銘を受けたアーティストが制作した タペストリーが展示されている現代タペストリー美術館Musée Jean Lurçat et de la Tapisserie Contemporaine、
迫力のある作品がたくさん詰まった 彫刻の美術館、ギャラリー・ダヴィッド・アンジェGalerie David d’Angers など、
アンジェには個性豊かな美術館が色々とありますので、アートが好きな方はぜひ✨
アンジェ美術館総合HP:http://musees.angers.fr/accueil/index.html
サン・モーリス大聖堂
アンジェ城と並ぶ、歴史的建造物。12~13世紀にかけて建造されたロマン・ゴシック調の大聖堂です。
緩やかな坂の頂上に建っていて、
そのシンプルで品の良い佇まいを、ふもと から見上げるのが とても好きでした♥️
Maison d’Adam
「アダムの家」(アダムとイヴのアダムです)と呼ばれる こちらの建物は、
中世の遺産として貴重な木組みの建物で、1491年頃に建てられたとされています。
現在は 「職人の家」として、80にもおよぶ職人さんの工芸品やアート作品、インテリア用品や お土産などが売られているお店になっています。
どの商品も センス抜群なので、
市街地散策の際は ぜひチェックして欲しいです✨
Adresse: 1 place Sainte Croix
アンジェ中心地から少し足をのばして…
Carré Cointreau コアントロー本社工場
カクテルや お菓子作りに欠かせない オレンジリキュール、「コアントロー」の本社工場は、なんと アンジェ近郊に!
予約制で行われている工場見学は、 コアントローのカクテルや ストレートでの試飲が無料ででき、さらに バーテンダーのデモンストレーションを見学したり、 自分でカクテルを作ることの出来るプログラムなど、複数コースがあります。
お土産コーナーでは コアントローを使った限定のジャムやお菓子なども購入できるので、興味がある方はぜひ(^^)
Carré Cointreau
Adresse : 2 Boulevard des Bretonnières 49124 Saint-Barthélemy-d’Anjou
アンジェ駅からバスで約40分
見学開催時間:火曜~土曜 10:00-16:00
所要時間:見学コースにより 1時間30分~2時間
料金:コースにより 11~19€
工場見学HP:https://www.cointreau.com/fr/fr/art-de-cointreau/visites
Terra Botanica
ヨーロッパ唯一の 「植物」のテーマパーク。
50万種の植物が世界中から集められています。圧巻のバラ園、ダリア園、蘭園から、乗り物や4Dアトラクション、遊具まであり、植物好きの大人は もちろん、子供も 学びながら楽しめるテーマパークとなっています♪
Terra Botanica
Adresse: Route d’Épinard 49000 Angers
トラムLigne A 「Terra Botanica」で下車 アンジェ駅から約30分
開園時間・休業日: 春~秋にかけて開園
HP参照https://www.terrabotanica.fr/infomations-pratiques/dates-horaires
入場料金:ファミリーチケット日付指定あり(大人2人+3-17歳の子供2~7人まで) 1人 14€
個人チケット日付指定あり 大人17€、子供14€
その他 日付指定なしのチケットもあり
HP:https://www.terrabotanica.fr/
アンジェの美味しい名物たち
アンジェには 美味しい名物が いろいろ。
いくつかご紹介します✨
Cointreau
はい、先ほど ご紹介したとおり、
アンジェみやげの代表選手!
街の お土産屋さんには、コアントローを使った製品が色々並んでいますので、ここでしか買えないものをぜひ!
Coteaux du Layon
アンジュー地区の中央部を流れるレイヨン川流域にあるAOCワイン。「ロワール三大貴腐ワイン」の一つです。
極甘口の白ワインで、デザートワインとしても飲まれています。
初めて 口にした時の美味しさは 衝撃的でした…
Rillauds d’Anjou
このチャーシューのような食べ物は、アンジェを代表する シャルキュトリー。
スパイスに漬けこんだ豚バラ肉を豚脂で調理したもの。マルシェや お肉屋さん、スーパーでも 手に入ります。
味は 「野性味のあるチャーシュー」(笑)
アツアツを食べても美味しいですし、冷えたものをサイコロ状にしてサラダに入れても good!
La Maison du Quernonの Le Quernon d’Ardoise
誰もが その色を見て 驚くお菓子!
上の写真は ケーキの写真ですが、Le Quernon d’Ardoiseは パリパリのキャラメルヌガーを着色したホワイトチョコでコーティングした、2、3cm四方のチョコレート菓子です。
アンジェのショコラトリーが製造していて、今や 大人気のアンジェ土産。
この奇抜な青色には 理由がありまして…
アンジェの街の建物はスレート(粘板岩 ,ardoise)ぶきの屋根が多く、その象徴的な青灰色をお菓子の色に取り入れたため、この絶対忘れられない見た目になったんだそうです(^^)
Crémet d’Anjou
アンジュー地方発祥のデザート。
簡単に説明すると、ホイップクリームとメレンゲを合わせたお菓子で、ベリー系のソースと一緒に盛り付けられることが多いです。
ふわふわで 口の中で すっと溶ける食感は、
「まるで雲のよう」とも言われています✨
Pâté aux prunes
アンジェでは、パティスリーの夏の定番商品!
旬のレンヌ・クロードと呼ばれる プラムの仲間をブリゼ生地で包み、ブラウンシュガーをまぶして焼いたシンプルなお菓子。
シンプルだからこそ、果実の味を噛みしめることが出来る、自慢のお菓子です✨
以上がロワール地方・アンジェの紹介でした♪
パリからも アクセスしやすいので、ロワールの古城巡りがてら、ぜひ アンジェで穏やかな時間を過ごしてみて下さい✨
◎パリから気軽に行ける街は…↓↓
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