フランスに住むには?その①ビザの種類

必要なのは、貯金、努力、忍耐、運!?

いきなり現実的なことを書いてしまいましたが、フランスに住む為には上の4つのすべて、もしくは少なくともいずれか1つは必要です。どういうことなのか、ビザの種類を簡単に紹介しながら、説明していきたいと思います。

日本人が取得出来るビザを挙げると、大きく次の5つに分類できます。

  • 学生ビザ
  • フランスで働くためのビザ
  • フランス人の配偶者の長期滞在ビザ
  • ビジタービザ
  • ワーキングホリデービザ

各ビザをざっくり説明していきます。詳しい内容、手続きの方法は 在日フランス大使館のHPを参照して下さい。

https://jp.ambafrance.org/-rubrique203-

①学生ビザ

ビザ期限3ヶ月~1年、更新可能。

学生ビザの中でもさらに細かな分類があるのですが、学生のためのビザ、フランスで勉強をするためのビザです。勉強が目的なので、申請には通う学校の証明が必要ですし、アルバイトなどは法律に基づいた労働時間の60%の労働までになっています。学校に通う費用も考えると、貯金は必須です。

また、大使館のHPより、

個人的な目的の場合(修了証、ディプロム、資格を取得することが目的ではない場合)、長期学生ビザは適応されず、ビジタービザを申請しなければなりません。

となっています。

ですが、実際はパティシエ、料理人の方なんかでワーキングホリデーのビザを使った後に、就労ビザはハードルが高いので、学生をしながら、このビザを使う方もいます。

②フランスで働くためのビザ

こちらもビザの中でさらに細かな分類がありますが、私が今回取得したのは「就労ビザ」です。

ビザ期限 初年度は1年、更新可能。

別記事で詳しく説明しますが、このビザは、フランスの企業に採用されたためフランスに3カ月以上滞在する場合、もしくは、本国の企業からフランスの企業へ出向として赴任するためフランスに3カ月以上滞在する場合に取得するものです。

ですので、出向以外はフランスで採用されていることが第一条件です。採用してくれる勤務先を探すには、それなりに自分に売り込めるポイントがあるかと、ある程度のフランス語能力が必要になります。

大体の流れは、ワーキングホリデービザなどで働いていた人が、以前いた勤務先に またフランスで働きたいとお願いして、勤め先からOKをもらうというパターンが王道だと思います。(もちろん全ての勤務先が雇ってくれるとは限りません)あとは、日本で責任者クラスだった人、飲食関係なら自分で店をもっていた人が紹介でフランスに行くパターンでしょうか。

ちなみにこれは働くためのビザ、収入は保障されていますので、ワーホリビザ、ビジタービザなどで必要な、預金などの証明は申請に必要ありません。

③配偶者ビザ

フランス人と結婚した方がフランスに滞在するために取得するビザです。

「フランスに住みたい」と言うと、「じゃあフランス人と結婚しなきゃね~」とよく冗談を言うアレですが、みんながみんな そう簡単には結婚出来ませんし、他のビザのように更新手続きも必要ですし、それなりに苦労はあると思います。

④ビジタービザ

ビザ期限3ヶ月~1年、更新可能。

このビザは色々な目的でフランスに滞在するために申請することが可能です。(退職後の生活、文化目的、芸術目的、個人的な目的での就学(修了証書やディプロマの取得が目的ではない就学など)

但し、このビザは労働することが禁止されているので、経済証明書(約250万円 )の提出が必要になってきます。

一度でいいから、ビジタービザで滞在してみたいものです(笑)

⑤ワーキングホリデービザ

ビザ期限3ヶ月~1年、更新なし

私が初めてのフランス滞在で使ったものです。

いつか別記事で詳しく書く予定ですが、このビザは、フランスと日本の若者の国際交流を謳ったビザで、働いて滞在費を稼ぎながら、バカンス(ホリデー)を過ごすというものです。満18歳以上30歳未満であること (30歳の誕生日の前日まで申請が可能)が条件で、一生に一回、一度きりの発給になっています。

一番とっつきやすいビザに感じますが、なにもツテがないと、皆さんフランスに来て まず仕事探しに苦労します。フランスでは言葉が出来ないと話になりませんし、失業率が常に悪いフランスでは、1年のビザで母国に帰ってしまう日本人に給料を払って雇うのは、なかなか簡単ではないことです。私は幸運にも、知り合いの紹介で勤務先が渡仏前から決まっていたので、すぐに滞在費を稼ぐことが出来ましたが、場合によっては仕事が決まるまで貯金を切り崩しながら、という方もいるとのことです。

ちなみにこのビザの申請には3100€(約38万円)の銀行預金の残高証明が必要です。

以上がフランスに住む為に必要なビザです。

やはり海外生活、自分を守るためにある程度の貯金は必要ですし、日本と違う生活するために努力も必要、そしてビザの申請が完了してフランスに渡るまで、仕事や生活が上手く行くまでの忍耐、ビザによっては申請が100%上手くいくとも限らないので運も必要だったりします。仕事を見つけるのも極論、運です。もちろん本人のフランス語や職業能力向上の努力も欠かせないと思います。

日本で生活する方が楽に感じるかもしれません。(私はどちらとも言えませんが)

でも それをしてまでもフランスで生活したい人もいます。

個人としては、少しでも気持ちとチャンスがあるなら、海外生活をオススメします。人生の財産になりますよ✨

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。