【パリ6区】Pâtisserie Viennoise~懐かしさ溢れるパティスリーで出会う、予想外の味わい~

毎月一回のペースで お送りしております、

パン屋・パティスリー巡り。

12月から フォレ・ノワールの食べ比べ → ガレット・デ・ロワ → ホット・チョコレート ときて、

本日は 久々の通常回🎶

以前の投稿で、

自分が徘徊している10区、11区と パリの右上らへん?のパン屋を紹介していることが多いことに気が付いたので、

今日は ちょっと移動して?(それでも行動範囲内 笑)

6区にある、とあるパン屋さんを紹介したいと思います😊

それが こちらの…↓↓

Pâtisserie Viennoise さん✨

パリを代表する書店 Gibert Joseph がある大通りを脇道に入ったところにあります。

以前 サン・ジェルマン・デ・ プレ界隈へ遊びに行く時に

自転車で ちょくちょく通っていたのですが、

あそこに お店が あることに まったく気づかず…

それも そのはず、

こちらの Pâtisserie Viennoise さん

平日のみの営業なのです!

その郷愁を感じさせる外観に魅かれて 訪問を決めた お店だったのですが、

これが なんとも

素敵な驚きに満ちた商品ばかりの お店でした☺

いったい どのような味わいだったのか…

それでは いってみよう!

カルティエ・ラタンの学生を見守ってきた、1928年創業の お店。

Pâtisserie Viennoise さんは パリの学生街、

カルティエ・ラタンの路地裏にあるブーランジェリー・パティスリー。

創業は なんと 1928年という、老舗中の老舗です😶

誰もが足を止める、
ノスタルジーを感じさせるガトーたち。

オーストリア・ハンガリーのガトーが看板商品で、

パリの普通のフレンチ・パティスリーでは 味わえないような珍しい商品から、

クラシックなフランスのガトーまで、色々な選択肢があります。

ブーランジェリーに関しては クロワッサン、パン・オ・レザン、ブリオッシュなどと 少数精鋭で、

惣菜系は、キッシュ、タルティーヌ、ピザ、サンド、グラタンなどがありました。

ケーキやパンの出で立ちは、

まるで「近所のパン屋さん」のような、素朴な それ。

パリの中心部によくある、「お洒落パン屋の洗練された感じ」ではありません。

でも その何とも言えない「温もり感」に、ほっとするような商品たちでした。

お値段も 比較的 お財布に優しいものが多く、

こういう お店が近くにあるのは、学生には ありがたいのではないかなぁ、と思いました(*´ω`)

やや 薄暗い、黄色っぽい照明の店内は、

まるで おばあちゃんの家に来たような

懐かしく 優しい気持ちになれる空間で、年季の入った壁掛け時計が印象的。

店舗 左側の別室はカフェスペースとなっていて、

こちらも 昔にタイムスリップしたような気分を味わえる、

落ち着いた空間が広がっていました😸

購入した軽食や おやつを、

温かいコーヒーや、ココア、スープなどと一緒に楽しめます✨

簡単な軽食も提供しているそうです♪

素朴な出で立ちからは想像できない、良い意味で期待を裏切る商品たち。

早番上がりの お昼過ぎに わくわくしながら訪問。

店内は 学生、近くで働いているサラリーマン、そばを歩いていた観光客など、

たくさんの人たちで賑わっていました(^^)

今回 私がチョイスしたのは、以下の商品たちになります🎶↓↓

Quiche Lorraine 2,70€

直径8cmくらい(多分 笑)の、手のひらサイズの キッシュ・ロレーヌ。

仕事終わりだったので、お昼ご飯としてチョイス。

中身は ベーコン、アパレイユ、以上!と非常にシンプルなものなのですが、

アパレイユ が 非常にプルプル食感で 個人的に好み❤

おそらく アパレイユは 生クリームが少なめで 卵や牛乳が多めなのかな?

変にこってり していなくて、あっさりしている感じが好印象でした。

味付けも 非常にシンプルで、

なんだか 「おばあちゃんの手作り」という感じがして

非常に癒されるキッシュでした(*´ω`)

Croissant 2,10€

一応 ベースとなるヴィエノワズリーは どんなものか?

とチェックするために購入。

見た目から お分かりのように、

結構 しっかりめに焼いているので(焼き過ぎの気もする)、外はパリッと香ばしく、

中は 若干 乾燥気味で モチモチ感はなかったです。

バターの しつこさは あまりなく、塩気も甘みも 控えめ。

非常に あっさりとしていて食べやすいクロワッサンでした。

クロワッサンって、お店によっては 「美味しいんだけど バターが重い…」

というものもあるので、

個人的には このくらいが 日常的には 良いのかなぁ、と思いました♪

Macaron Noisette 3,10€

通常のマカロンより ふたまわりくらい大きいマカロン。

皆さんが想像する一般的な つるっとしたマカロンではなく、

マカロン・ド・ナンシーのような、昔ながらのマカロン生地。

殻付きのヘーゼルナッツをプードル状にしたものが入っています。

そして こちらのマカロンを食べようとして、驚いたことが。

私は 一般的な マカロンのように、ヘーゼルナッツのクリームが 挟んであると思い、

マカロンとマカロンをはがしてみたのですが(職業柄クリームだけでも味わうために)…

ん、クリームがない?!

というか うっす~らと接着剤代わりに塗られていたのがクリームがなのか…???

(それにしては少なすぎる)

困惑のまま食したのですが…

普通に めちゃくちゃ美味しかったです( ̄- ̄)

マカロンならではの、ガツンとした甘さの中に、

ヘーゼルナッツの風味豊かな味わい。

サイズが大きめなので、外側はカリッと、中は しっとり感が残っていて、

結果 クリームがなくても 濃厚な味を楽しめる、

非常に満足度の高いマカロンでした✨

Strudel Pommes 3,80€

シュトゥルーデルは 詰め物を幾層にも巻いた お菓子のことで、

もとは オーストリア・ハンガリー帝国の時代に その地域で広まったものとされています。

シナモンで味付けされた りんごに、ところどころにアクセントでレーズンが入っています。

フランスのパティスリーで「アップル&シナモン」となると、

砂糖とシナモンのガッツリ効いた、あまーい それを想像することが多いのですが、

意外や意外、

お砂糖が 非常に少なめで あっさりしているんです!

よって、りんご本来の甘みと、

砂糖の甘さに消されていない爽やかさ、フレッシュささえも感じることが出来て、

ずっしりと重量のあるガトーなのですが、

するっと、なんなく食べられてしまいます。

甘党には 少々物足りないと感じるかもしれませんが、

非常に素朴で、健康的で、素敵なガトーだなぁと思いました✨

Weekend Citron 3,30€

ずっしりと 重量のあるレモン・ケーキ🍋

レモンの爽やかで甘酸っぱい味わいが たまらないアイシングに、

キリリとした苦みの レモンピールが はらり、と まぶされています。

生地は みっちりと詰まっていて、絶妙な しっとり感。

やや、グルテンの弾力が気にはなりましたが、

1スライスで十分な満足感を得られるボリューム✨

こちらのケーキを食べて びっくりしたことが、

「生地のレモンピール」。

一般的なレモンケーキって、レモンの酸味と生地の甘さが一番に来て、

後は レモンピールの ほろ苦さをほんのり感じるか、

もしくは まったく苦みはなしで酸味のみ、というタイプが多いのですが、

こちらのケーキは レモンピールの ほろ苦さが しっかり。

この上品な ほろ苦さ、一口ひとくち頬張るほどにクセになる…

良い意味で 私の予想を超えてきた、「大人なケーキ」でした☺


フランスの「近所のパン屋さん」というと、

大体 味にスタイルがあるというか、「想像がつく味」というのがあるのですが(色々な お店を味わってきて)、

こちらの お店は 私の想像を超えてくる味わいの物が多かった…

人は見かけによらない、と言いますが、

ガトーも見かけにはよらないですね。。

自分の先入観に 反省、反省。

お店は ノートルダム大聖堂にも比較的近いので、

観光の方も、学生の方も、

気になる方は ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?☺

Pâtisserie Viennoise

Adresse : 8 Rue de l’École de Médecine 75006 Paris

営業時間 : 月曜〜金曜 8:00-19:30

定休日 : 土曜・日曜

◎こちらも イチオシの平日営業✨✨↓↓

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。