今回は、私も通勤でお世話になっている、パリ市内の移動手段、「Velib’」ヴェリブについてお話したいと思います。
ヴェリブは2007年から始まったパリ市のレンタサイクルシステム。昨年の2018年にリニューアルしました。リニューアル後は、普通の自転車に加え、電動自転車も登場!地味に坂が結構あるパリでは、電動は かなり楽ちんです。
料金システム
ヴェリブには、旅行などの単発利用者向けに2種類と、3種類の月極の料金システムがあります。
1.V-DÉCOUVERTE 1日パス
一度に5台まで自転車が契約できて、1台あたり5€。
最初の30分まで→普通自転車0€、電動1€
30~60分まで→普通 +1€、電動+2€
以降30分毎に 普通+1€、電動+2€
2.V-SÉJOUR 7日間パス
一度に5台まで自転車が契約できて、1台あたり15€。
最初の30分まで→普通自転車0€、電動1€
30~60分まで→普通 +1€、電動+2€
以降30分毎に 普通+1€、電動+2€
3.V-LIVRE 0€/月
毎回使うことに料金が発生するシステム。
最初の30分まで→普通自転車1€、電動2€
30~60分まで→普通 +1€、電動+2€
以降30分毎に 普通+1€、電動+2€
4.V-PLUS 3,10€/月
月に4回以上乗る人向け。
3~10分の、自転車が無料で利用できるボーナスポイントが貰えたり、駐輪スペースが満車の場合にも ねじ込み駐輪ができるシステムが使えたりします。
最初の30分まで→普通自転車0€、電動1€
30~60分まで→普通 +1€、電動+2€
以降30分毎に 普通+1€、電動+2€
5.V-MAX 8,30€/月
月に4回以上乗る人向けで、電動を毎回使いたい人向け。
こちらも、自転車が無料で利用できるボーナスポイントが貰えたり、駐輪スペースが満車の場合にも ねじ込み駐輪ができるシステムが使えたりします。
最初の30分まで→普通自転車0€、電動0€
30~60分まで→普通 +0€、電動+1€
以降30分毎に 普通+1€、電動+1€
申込みの仕方
申込みは公式サイトか、もしくはVelib’のステーションにあるBorneと呼ばれる機械でも可能です。申込みの出来るBorneは、すべてのステーションにある訳ではないので、事前にサイトで調べる必要があります。
パリ公共交通機関のICカード、Navigoとも連動しているので、パリ在住の方、もしくはNavigoで観光する方などは、サイトで登録して Navigoのカードでヴェリブを乗れるようにすると便利です。
サイトで申し込むと、ヴェリブの初期動作に必要なアクセスコード(8桁の数字)と暗証番号(4桁)がメールで送られてきます。暗証番号につきましては、「PINコード」として、サイトのアカウント情報からも確認できます。Borneの場合、それらがプリントされた紙が出てきます。
利用の仕方
ヴェリブの公式サイトで、使い方の動画がありますので、ぜひそちらをご覧下さい→https://www.velib-metropole.fr/tutorials
一番初めの初期設定、自転車の取り出し方、返し方、途中ステーション以外での駐輪の仕方など、とても分かりやすい動画です。
ヴェリブのアプリ
ヴェリブの利用に欠かせないのが、このアプリ。
ヴェリブのステーションが一目で分かる地図があり、ステーションをタップすると、自転車の駐輪状況や、Borneで パスが購入出来るかなども分かります。
なので、出掛ける前に 家の近くのステーションの状況を前もって確認したり、行き先のそばに駐輪できるステーションがあるかも分かるので、とても便利。
月極め契約をしている人は、アプリで自分のアカウントも管理できます。よく使うステーションの登録ができたり、自分の走行距離とかも確認出来たり。ヴェリブ利用者には必須です!
実際に利用してみて
通勤手段として どうしても必要なのでヴェリブを利用していますが、ヴェリブ自体には私はそこまで 満足してません。どちからというと不満の方が。。
理由は、「はずれ」の自転車が多いことと、自転車が十分にステーションにあることが少ないからです。電動自転車も、普通自転車よりは まだまだ少なめ。。
朝の通勤で急いでる時に、タイヤの空気が足りてないとか、ペダルが漕ぐと 半分壊れてるとか、乗るまで分からない自転車も多いんです。。でも、また駐輪しなおして、別の自転車を選んでって言うのも結構面倒で。たまに、2台3台と「はずれ」だと朝からテンションが下がります(笑)
もうちょっとメンテナンスをして欲しいな…と思うのと、あとは乗る人がもっと大切に扱って欲しいというのと。
ヴェリブを利用するには、300€のデポジットを支払いますが、それにも関わらず、使い方が荒い人がいるんです。子供がマウンテンバイクのように 遊びで使っているのを見た日には イラッとしました。。
あと、ヴェリブのシステムのことではないのですが、フランスで自転車を乗る上で ちょっと厄介なのが、フランスの道路のシステム。自転車は歩道を走ったら交通違反なので、必ず自転車専用レーンか車道を走らないと いけないのと、フランスは一通の道路が多いこと。日本人は慣れてないのでちょっと大変です。
まぁ、こういったトラブルがなく、こちらの交通ルールや道にも慣れれば、ちょっとのお出掛けとかに メトロとかよりも 気軽に使えるので、便利で良いです。
機会がある方は、ぜひとは言いませんが(笑)、チャレンジしても 面白いと思います!
◎こんなトラブル?!も あるので、気を付けて!↓↓
まさかのVélib’盗難と人生初?!の盗難届の提出。