某月某日、夕方頃。
自宅にて読書中の私。
すると、ドンドンドン、と 私の部屋を ちょっと乱暴にノックする音。
基本的に来客は滅多にないし、ドアを開けて会話するのが面倒なので、
いつも通り(←あんまり良くないですけど、日本にいる時からです笑)居留守することに。
しばらくすると、他の部屋にもノックしている音。
結構しつこい。
うるさいな。。と思いながら、本のページを進めていると、
ノックの音が鳴り止む。
次の瞬間 何かを取り外すような、バキバキ という音。
バカンス時期は物件の改装をする部屋もあるから、
その作業でもしているのかなと思い、スルー。
フランスの業者さんって結構荒いので、多少の大きい音もあり得ます(笑)
そんな感じで その日が終わり、
翌日。
昼間に またノックする音が。
最初はスルーしていたのですが、部屋の外では誰かがしきりに電話で会話をしていたり、ちょっと いつもとは違う様子。
重い腰を上げて出てみると……
「はじめまして。隣の部屋の大家です。昨日この部屋(まさに隣!)に空き巣が入ったんですけど、何か知りませんか?」
「えぇぇぇ!!!」息を飲む私。
まさか昨日の音が空き巣の音だったとは……!
隣の部屋の扉に目をやると、扉は見事に破壊されていた。
「今 住人は、バカンスで留守なんですけど、幸い犯人は何も盗りませんでした。でも扉はこのザマです。。」
と分かりやすく眉毛を八の字にする大家さん。
ざっくり話をまとめると、
犯人は、黒人複数人、エントランスの暗唱番号は知っていて、さらに共用スペースから階段に通じる もう一つの扉は、アパートの住人に開けてもらっていたとのこと。接触した住人は「礼儀正しい人だった」と言っていたそう。逃げる際には、ゴミ捨て場の通用口を力ずくで捻じ曲げて出て行ったそうです。
もし自分の部屋だったら。。と思った途端恐ろしくなり、
急に不安に襲われる。
なんてったって、
あと数時間後に バカンスへ出かけるのだから!
「いやー、今日バカンスに出かけるんです、めっちゃ不安なんですけど。。」
と その大家さんに こぼすと、
「大丈夫ですよ、犯人が同じ場所に戻ってくることは まず あり得ないですし、お宅の扉は頑丈だから」(うちのアパートは、部屋ごとにドアが違う、私の部屋の扉は3箇所に施錠が かかるやつになっている)と気休めの言葉をもらう。
「(状況はさておき) まあ あなたとお知り合いになれて良かったですよ、良いバカンスを」と挨拶してもらい、
複雑な気持ちで旅へと出発したのでした。。
パリでは バカンスで家を空ける人が多くなる夏の時期、
空き巣の被害が増えるそう。
中には 工事の業者 とかを装う空き巣も多いようで、アパートの住人でも、うっかり建物内に入れてしまうケースも結構あります。
「うちの区は平和だから安心」と
高を括っていましたが、
用心しなければ!と かなり身が引き締まりました。。
◎日本では あり得ないことが、フランスではある!(笑)↓↓
フランス あるある?
まさかのVélib’盗難と人生初?!の盗難届の提出。