ヨーロッパ文化遺産の日2022〜フランスの重要機関!L’Assemblée Nationaleフランス国民議会 編~

酷暑が多かった夏のバカンスも終わり(悲しいかな笑)、

もうすっかり秋めいてきたパリ。

年々 日々の流れが加速しており、

早くも9月。

バカンスが終わって悲しい?あっという間に一年が終わる?

楽しいことが大好きな この国、まだまだ素敵なイベントが目白押しですよ!

9月と言えば、みんなが楽しみにしているイベントが。

それが…

Journées européennes du patrimoine

ヨーロッパ文化遺産の日

このイベントは 毎年 9月の第3週の週末に行われるもので、

歴史的建造物 や 文化遺産無料で一般公開されるという、

なんとも素晴らしい企画☺

1984年に フランスで始まりました。

普段 有料の美術館も この日は無料で入場出来たり、

さらには普段は公開されていないような施設にも足を踏み入れることが出来るので、

この日を満喫しない手はない!という日なのです。

今年は 欲張って2カ所訪問することに!

まず この記事で紹介するのは…

L’Assemblée Nationale フランス国民議会 です♬

フランス国会の下院。

L’Assemblée Nationale フランス国民議会 は、フランスの国会の一つで、下院にあたる議会。1958年に設立されました。名前の由来はフランス革命時の国民議会から来ているそうです。

元老院Sénatは、リュクサンブール宮殿を議事堂、国民議会は ブルボン宮を議事堂としています。

議員の任期は5年で、今年の議会選挙の結果は 個人的に見ていて面白かったと記憶しております。(ふふふ…)

普段は ニュースで ちらっと見るくらいの国民議会、どんな空間が広がっているのか楽しみです(^^)

訪問は 予約制!荘厳な建物内は圧巻。

では さっそく訪問スタート♪

国民議会の見学は予約制で、専用のページから日時を予約して訪問するシステムとなっております。

ヨーロッパ文化遺産の日のポスター。
「予約必須」の文字が。

ちょっとしたアドバイスなのですが、この日の見学スポットは、予約制のところが多いです。それぞれのスポットのHPにて、早いと7月あたりから、遅いと9月の初めから予約受付を開始します。

予約の開始時期は スポットごとにバラバラなので、お目当てのスポットがある方は、

あらかじめ予約時期を調べておくと良さそうです。

今年は なんとなく ぼやっとしていて、予約が取れたのが今回の国民議会と、もう一か所のスポットでした。

(もう一つ興味があった所は チケット完売!来年にリベンジだ!)

はい、話を戻して見学へ。

セキュリティチェックと身分証明書の提示を終えて、建物を目指します。

オーディオガイドは、QRでスマホから入手出来るみたい↓

見えてきました↓ 目の前に広がる庭の花が

とても綺麗でした☺

入口では 現在の議長が見学者の皆さんへ

ビデオメッセージ(^^)↓

この機会を楽しんで下さい、的な。

入口から既に重厚感のある装飾に囲まれ、「社会見学」に来た感じ♬

ぞろぞろと他の見学者たちに続きます。

やはり、コロナ禍も明けて?(明けたかな?)人が多い。

見どころが かなりあるので、

ここから、主要な見学スポットをサックリと。

Salon Delacroix

その名の通り、ドラクロワの間!

画家 Eugène Delacroix の作品があしらわれた美しい部屋です✨

現在は 議会席で左側の議員たちが集まる部屋として使われているんだとか。

絵画の「青」と装飾の「金」の対比が素敵。

Salon Casimir-Perier

初の議会の様子を模したレリーフがあるお部屋。

大臣たちが議会に赴く際に、この部屋を使うそう。

しっかし、この彫刻の繊細さよ。。↓↓

まるでレースのよう✨

漆黒のレリーフ。白いサロンのなかで、一際 その重みを醸し出しています。

Cour d’Honneur

こちらは 見学者に人気のスポット、中庭。

こちらには、フランス人権宣言の17の条項が記されています(^^)↓

繰り返されつくした歴史、
すべての人間が
本当の「自由と尊厳」を手にすることが出来るのは
いつなのだろう…

中庭から見た建物も素晴らしい✨↓↓

Salon Pujol

Salon Delacroix と対をなしていて、

こちらは 議会席で右側の議員たちのお部屋。

Salon des Mariannes

図書室の控えの間。奥には郵便局が入っています。

Bibliothèque

フランスの こういった施設の図書室って、

日本人からすると「映画の世界」でしかない(笑)

この部屋も 皆さん喜んで見学していました♬

Salle des Conférences

現在は 議員の応接室や、資料を読む部屋として使われているそうです。

迫力のある絵画や↓

議員さん全員分のお手紙BOXがあったりと、興味深い発見がありました↓

アナログ。

そして 今回の見学の一番の目玉!議会場へ!

Hémicycle

まさに、テレビで見るやつですね(笑)

天井が高い!

議長席も すぐそこに↓↓

本当に 貴重な体験が出来ております。。

部屋のダイナミックさにも圧倒されましたが、

細かいディテールにも目が行く私。

色々と見ていて楽しかったです(*´ω`)

なんか可愛い。
やはり所々に ゆるさを感じるフランス。
投票ボタン。年季入ってる?

そして 素敵な お部屋をいくつか抜けて、

最後に向かった もう一つの目玉スポットは…

Galerie des Fêtes

1848年に出来た お部屋。

大統領が議会場へ向かう際に、こちらを通るそうです。

結構 フランスの こういった広間を色々と見てきておりますが、

やはり

豪・華・絢・爛 ✨という言葉が良く似合う。。

そして

お部屋の優雅さを200%堪能出来る粋な計らいが…

弦楽器のカルテット!

もう、優雅さしか感じない。。(笑)

皆さん、うっとりと この環境に没入しておりました…贅沢。

そばの通路にある、気品あふれるタピスリーも堪能して。。↓

ひんやりとした爽やかな空気が心地よい お庭を通って見学を終えました。

その後、

近くにある国民議会の公式グッズショップに立ち寄ってみました↓↓

ショップには 雑貨、ステーショナリー、衣料小物、書籍など、

バラエティ豊かな品が置いてあり、

公の機関でありながらも、その商魂の たくましさに

なんとも言えない気持ちになったのでした(笑)

フランスらしい、センスのある商品が多かった。

2019年に訪れた 元老院 Sénatと合わせて、

これで フランスの国会訪問をコンプリート!

日本の国会議事堂は 訪れたことがないのに…

変な話です(笑)

それだけ、文化遺産が身近ってことでしょうかね☺

次の記事では、もっと身近にある、あの施設へと潜入します…!

お楽しみに!

L’Assemblée Nationaleフランス国民議会

Adresse : 126 Rue de l’Université 75007 Paris

最寄駅 : メトロ12号線 Assemblée nationale 駅、8,13号線、RER C線 Invalides 駅

ヨーロッパ文化遺産の日 公式HP : https://journeesdupatrimoine.culture.gouv.fr

◎去年の「ヨーロッパ文化遺産の日」は…↓↓

ヨーロッパ文化遺産の日2021〜興味津々!ソルボンヌ大学 編~
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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。