今年の夏休みは 日本への帰省の後、フランスへ戻り、
パリ市内に留まって のんびりとした日々を過ごしました。
しかしながら、ずっと一つのところに留まるのが あまり好きでない性格ということと、
せっかく 外の状況が正常化して自由の身になったのに、動き回らないのは もったいない!(動けるうちに動いておきたい!)
という気持ちが強く、
バカンス前より パリから出ることを考えておりました(笑)
今回は かねて 行きたいと思っていた大イベント、
Braderie de Lille リールの蚤の市 へ初潜入✨✨
この蚤の市は フランス北部の街 リールで行われるイベントで、
気になっては いたのですが、なぜか渡仏後すぐに訪れず、
昨年、一昨年は 例のアレにより中止。
そして 今年 ようやく念願が叶ったのでした☺
待望の開催で 街が熱狂する蚤の市レポート、
ぜひ楽しんで下さい♪
前編は 街の様子と観光を多めに、
後編は 本格的に蚤の市の様子をお届けします(^^)↓↓
後編もくじ
- 大広場の蚤の市へ。
- 個人的 本日の本命、ブロカント商のエリアへ。
- 本日の戦利品。
- ブラッドリーを楽しむために。訪問のヒント。
街中が お祭り!長い歴史を持つ蚤の市。
リールの蚤の市 Braderie de Lille は、 毎年9月の第1週の土日に開催される、
フランス最大の蚤の市。
そのスケールの大きさは、フランスを越えヨーロッパでも知名度の高いイベントとなっております。
その歴史は 遡ること 中世 1127年。
使用人たちが 年に一度、仕えている主人の要らなくなった持ち物や古着を売れるという権利を獲得。これが現在の蚤の市の「始まり」となりました。
使用人たちは 屋敷の主人が目を覚ます前、つまり仕事が始まる前までに お屋敷に戻らなければならなかったので、商品が出来るだけ早く捌けるように「brader 安売りする、叩き売る」したのだそう。
ここから Braderie が来ているそうです。
15世紀の終わりには 開催期間が2日間になり、1523年には7日間もわたって開催されました。
見本市、生地の販売、ガレージセールと少しずつ趣旨を変えながらもBraderie は続き、
1800年代の蚤の市存亡の危機や、世界大戦の影響を受けながらも、
1970年代には復活。
現在では 距離にして数100キロメートルの長さにまで規模が広がり、
毎年200から300万人が訪れる、リールの街を代表する一大イベントにまで成長しました。
ちなみに、リール名物、蚤の市の お供でもある Les moules frites (ムール貝の蒸し煮とフライドポテト)は、蚤の市の期間中にムール貝が500トン、フリットが30トンも消費されるそうです……恐るべし!
リールに到着!駅に降り立った早々 人、人、人!
では レポート前編 始まり始まり~♪
パリ北駅からTERで2時間、Lille-Flandres 駅に到着。
Lille-Flandres 駅までは TGV、TER どちらでも行くことが可能で、
TGVだと1時間くらいで行けます。料金は 曜日や時間帯によって異なり、
私は 片道10€切符を見つけて往復20€で行くことが出来ました✌
フランスにて長距離列車に乗る際は 色々と お得なチケットを探すことをオススメします(^^)
駅舎と↓
駅前の様子↓↓
既に 恐ろしい数の人、人、人!
今年のブラッドリーは マジで ヤバそうだ(笑)
開催期間中は、街の ほぼすべてのエリアが歩行者天国となっております。
まあ、そりゃあ そうだよなぁ。。
人も 多すぎるし、なんか面白いオブジェもあるし↓↓
脳内に入ってくる情報が多すぎて、若干整理が出来ずにいる私😵💫
取り敢えず Place du Général de Gaulle の方を目指し、流れのまま歩くことに。
既に ちらほら蚤の市のエリアがあり、ワクワクが止まらない……!
今回の散策は 街の主要な観光スポットも眺めながら、蚤の市を楽しむ感じで。
まず 最初に見えてきたのが、Église Saint-Maurice。
内部の荘厳な雰囲気も素敵でした✨
教会の中にいる時から聞こえてきたのが、
フランスのイベントあるある?、爆音のDJスペース(笑)↓↓
その他 アーティストのブースも♪↓↓
リールのブラッドリーは、「蚤の市」という言葉では とどまらない。
街の至る所で 爆音の音楽が流れていたり、
アーティストがパフォーマンスをしていたり、
みんなが踊っていたり。
まさに「お祭り騒ぎ」状態🤣🤣🤣
今回が 初めてなので、前回の様子を知らないのですが、
なんとなく街中が
2年のあいだに溜まった思いを爆発させるような、
喜びと熱気に満ちていました☺
さてさて、ここでブラッドリーの概要地図を↓↓
オレンジで色が塗られたところは、すべてブラッドリーのスペース!
黄色い部分がブロカント商人が出店しているエリアです。
見応えのある黄色い部分は、後編で紹介していきます。
商店街エリアは アンティークや個人の出店よりも、
商店が「投げ売りセール」を店の前でやっているという感じ↓↓
どこもかしこも、ほぼ すべての商店がブラッドリー特別セールをやっていて、
お店の人の「売るぞ!」という気迫と、
お客さんの「買うぞ!」という熱気がすごかった(笑)
所々に、個人の出店(ガレージ・セールって感じ)もありましたよ↓(^^)
商店のある狭い路地は、本当に人が多くてスムーズに歩けません。。
日本のラッシュ時の駅の階段のような感じ。気長に楽しんでください😅
やっとこさ着いたのが、オペラ座↓↓
お隣には Beffroi de la Chambre de Commerce ↓↓
高さ76メートル、オペラ座とほぼ同時期に建てられたこちらは、後で紹介する La Vieille Bourse に替わる建物として20世紀の初めに建てられたそうです。
ぐるっと回って、Place du Général de Gaulle へ。
そして リールの街を代表する建物、
La Vieille Bourse と対面✨✨
17世紀中期に建てられ、1921年に歴史的建造物として登録されました。
美しいシンメトリーと凝ったデザインに 感嘆。
そして 中では……
古書、ポスター、紙製品のブラッドリーが絶賛開催中!
ここだけでも ずっといられる。。( ̄▽ ̄)
古書がメインで、小説、絵本、雑誌など多種多様。
ポストカードや切手類も ありました。
古書類を一通り見た後は、リール名物を買うために次の目的地へ。
蚤の市も 眺めながら行きます。
道中 見かけた手芸屋さん↓↓ めちゃめちゃ可愛かったので、お時間ある方は ぜひ😍
そして 到着したお店が…
ゴーフルを販売する老舗パティスリー、Méertさん!
1677年に創業、看板商品のゴーフルは1849年に誕生しました。
パリにも 支店があるので、そこで購入することも出来なくはないのですが、
やはり せっかくなので、お店の雰囲気を味わいたく、訪問に至りました。
その美しい お店の雰囲気が こちら↓↓
いやはや 素敵すぎる。。✨✨
この雰囲気を味わえただけでも幸せ☺
名物のゴーフルを手に入れ、満たされた気持ちで お店を後にしました。
ちなみに、リールには レストランとサロン・ド・テもあるそうです♬
Méert HP : https://www.meert.fr/
取り敢えず腹ごしらえ。
リール街ぶらは まだまだ序盤の序盤なのですが、
お昼過ぎ到着だったのと、
あちこち 寄り道してしまったのと、
街中が人で溢れかえっていて なかなか前に進まず、
気づけば14時近くに。
朝から何も食べていなかったので、
びっくりするぐらい 声出しに精を出していた おばちゃんがいた こちらのチーズ屋さんで、
チーズが どっさり乗ったブリオッシュのタルトと…
口コミ評価の高い こちらのパン屋さんで、
ベリー系のタルトを購入↓
人が少ない路地を見つけて、取り敢えずエネルギーチャージをしました。
リールの「食」と言えば、冒頭で ご紹介した Les moules frites と
名産のビール🍺!
街の至る所で 「昼ビール」をする人々で賑わっておりました☺
お腹も満たされパワーアップ!
後半は (後半こそは笑) 本格的に蚤の市巡りをしていきたいと思います♪
次回に 乞うご期待!
後編へ つづく。
Braderie de Lille リールの蚤の市 公式HP : https://www.braderie-de-lille.fr/
◎パリでは やっぱり…↓↓
クリニャンクールの蚤の市【パリ3大蚤の市】