フランス 冬の美食!ジビエ料理を家で本気で作ってみた。

日中も10℃以下になり、日々寒さが身に沁みるパリ。

ノエルも近づき、みんなの食欲もMax の この時季は

ラクレットや煮込み料理など、冬ならではの美味しいものが わんさか✨で、

誘惑が多すぎて困っております(笑)

まだまだ知らない味は多く、

ずっと「食べてみたいな…」と思っていた冬の味覚の一つに

ジビエ料理があります。

今年の冬は ぜひ食べたい!と思っておりましたが、

ジビエ料理が食べられるレストランは ヤツ の影響で閉まっていますし、テイクアウトの為に外出するのもな…という感じだったので、

なんなら自分で作ってみよう!と思い立ち、

今回 本格的?なジビエ料理に挑戦してみました!

もくじ

ジビエとは?

まずはジビエについて、さらっと解説。

ジビエとは猟によって食材として捕獲された野生動物のことで、

フランスでは9月から12月までが狩猟のシーズン。2019年 時点での狩猟免許の保持者は約110万人もいるんだとか!

ジビエの種類は、キジ、山ウズラ、鴨類などの 野禽 Gibier à plumeと、ウサギ、鹿、猪、野生ヤギなどの 野獣 Gibier à poil の2つに大きく分類されます。

動物の種類にもよりますが、ジビエの お肉は歯ごたえがしっかりとしていて、味が「濃厚」なのが特徴。

現在では 野生動物を餌付けしたり、飼育した後に野生に戻したりした Demi sauvage 半野生 のジビエも あるそうです。
   

ジビエ肉はどこで手に入る?

ジビエ料理に一番大切な材料、ジビエ肉(笑)

もちろん飼育された お肉とは違うので、どこのスーパーにでも売っているという訳ではありません。

パリだと、マルシェ個人店のお肉屋さんで手に入れることができます。(それでも市内に数店舗)

もしくは現代は加工・輸送技術が発達しているので、ネット注文という手もアリ。

今回は、私の好きな商店街 ダゲール通りにある お肉屋さんでジビエ肉が手に入るという情報を入手したので、そこで購入しました。Boucherie Daguerre さんです。幅広い商品を取り扱うお店で、なんと神戸牛まで輸入しているという、かなりの優良店です✨

本日のメニューは。。

今回 挑戦する 料理は Daube de Sanglier 猪肉の赤ワイン煮です。

Daube とは お肉の蒸し煮のこと。

猪肉は、大人の猪を sanglier サングリエ、子供の猪を marcassin マルカサン と呼び、脂肪分が多く、ジビエ肉の中では 最も食べやすいとされています。日本だと「ぼたん鍋」が有名ですよね。味は豚肉に近いそう。

猪肉。塊で売っていたのを カットしてもらい、
丁寧に真空までしてくれました(^^)

食べやすそう・鍋一つで出来る・失敗しなそう、の三拍子が揃っていたので(笑)、こちらの料理をチョイスしました(^^)

難易度は低め!作り方

では さっそく作っていきましょう♪

下ごしらえ さえすれば、あとは煮込むだけなので、比較的簡単な料理です。

今回はフランスの お料理サイト 750gで 紹介されていたレシピを参考に作りました!

~ 材料 4人分 ~

・猪肉 1kg  ・ラードン(生の細切りベーコン) 250g

・赤ワイン 1ℓ

・ジャガイモ 6個 ・人参 4本 ・玉ねぎ 1個

・エシャロット 1個 ・にんにく 2かけ

・ブラックチョコレート 70% 4かけ

・クローブ 4個 ・ブーケガルニ 1つ

~ 手 順 ~

①前日工程

人参は皮をむき、輪切りにする。玉ねぎは4等分にし、クローブで穴をあける。にんにくは つぶす。これらの材料と猪肉、ラードン、ブーケガルニ、赤ワインを容器に入れ塩・胡椒をして24時間マリネする。

マリネは こんな感じです。

②当日工程

マリネから猪肉を取り出す。大きな鍋にバターをしき、刻んだエシャロットを香りが出るまで炒める。肉と小麦粉大さじ3を入れて木べらで混ぜる。

③肉が色付いてきたら、残りのマリネ すべてを鍋に入れる。蓋をして1時間半弱火で加熱する。時間が経ったら火を止めて完全に冷ます。

④ジャガイモの皮をむき、大きめにカットし、別の鍋で茹でる。(15分くらい)

⑤猪肉の鍋が完全に冷めたら、再び1時間半加熱する。火を止めてチョコレートを加えてかき混ぜる。

⑥お皿に赤ワイン煮と、ジャガイモを盛り付けて できあがり!

本気で作ると、おうちでも大満足の一品が

作っているうちから 「お店」の匂いがしていた 赤ワイン煮は

こんな感じになりました♪↓↓

近所で買ったバゲットと、少しだけ残しておいた赤ワインと一緒に🎶( ´∀`)

とにかくソースが「お店の味」!(笑)

隠し味のチョコレートがとても良いコクを生んでいます。

香草やスパイスを入れて24時間マリネしているので、ジビエ特有のクセ?もなく、普通に美味しく頂けます。

お肉自体は しっかりしていて「動物の肉!」って感じ。深い味のソースとばっちり合っていました✨


最初は軽い気持ちで挑戦した料理でしたが、

レシピを調べてちゃんと作ると、おうちでも大満足のフランス料理が作れることが分かって、とてもハッピーでした(^ー^)

お手軽な料理もいいけど、

たまには食文化の お勉強がてら自分で作ってみるのも楽しいなと感じました♬

お時間ある方は、おうちで ぜひチャレンジしてみて下さい♪

◎この料理も最高でした。。。↓↓

フランス料理の代表✨おうちで 本格的?に、鴨肉料理に挑戦してみた!~マグレ・ド・カナール~
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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。