フランスでの家探しは本当に大変?!(特にパリ)
今日は フランスでの家探しについて書きたいと思います。本当に苦労しました、今のアパートに入居するまで。。私の場合は渡仏してから、1ヶ月半かかりました。これでもまだよい方なのかも。。
渡仏が決まった時に、日本にいるフランス人の友達は皆揃って、「家は決まっているの?」と質問してきました。フランス人でさえも パリで家を見つけるのは難しいそう。
その時は、勤務先の方で手配して貰い、勤務先の上の階の部屋が空いているということだったので、そこを仮押さえしてもらうことになってました…
が、出国2週間くらい前に連絡が入り、「部屋はタッチの差で大家さんが別の人に貸してしまった、申し訳ない」と…!「あーやっぱり、さすがフランス」と1度フランスに住んでいた身としては、そこまでショックは受けませんでした。この時は アパート探しがこんなにも大変だとは分かってなかったってのもありますが。
勤務先の方でもアパートを探すとは言ってくれましたが、もう 宛になりません(笑)自分で探すことになります。ワーホリの時は、勤務先でアパートを借りて頂いてたので、今回が初めての家探し!
私は今の家を見つけるまで、若干遠回りをしてしまったので、結論から言わせて貰えば、「渡仏してすぐに落ち着いて住みたい、自力で家を見つけなければならない」なら、多少高く付いても、日系不動産屋が一番堅実だと思います。
なぜ、そう思ったのか、私が今の家を見つけるまでの流れをご覧下さい。。
①不動産サイト(日系と現地)とフランス在住者向けの掲示板を見る
渡仏前、とにかく どのような物件があるのか、不動産サイトでチェックしてみることに。
現地のサイトは「seloger」と「pap.fr」をメインに見ました。「seloger」は、日本の不動産サイトと同じ感じで、色々な不動産屋が出している情報をひとつのサイトで見るタイプのものです。「pap.fr」は、大家さんが直接 掲載しているサイトで、こちらは不動産屋を通さないので、仲介料のコストカットが魅力です。ただし、こちらは詐欺目的の掲載もあるらしいので、注意が必要です。いずれも 条件検索とかできるので、日本の不動産サイトと同じ感覚で使えます。設定すれば、お知らせメールで新しい物件情報も送られてきます。
日系不動産は「ユーロエステート」「ロジス」「みやこ不動産」のサイトを見ました、「ロジス」は日系というか、インターナショナルで、日本人向けのサイトがあるところです。
「ユーロエステート」は保証人がなくても借りられる物件がほとんどで(保証人に関しては後で書きます)、そこが日本人にとっては嬉しいポイントですが、その代わりに「紹介料」というものがかかってきます。
「ロジス」も保証人不要物件が多いですが、こちらも敷金が通常1ヶ月分のところ、2,3ヶ月分となっていて、いずれにしろ高く付きます。
「みやこ不動産」は 物件の場所が特定の区しかないのと、高い家賃のものばかりだったので、私はあまりそのサイトではチェックしませんでした。(予算に余裕のある方で、住む区の条件が合えば問題ないかと思います)
掲示板では「mixb」「jimomo paris」 をチェックしてました。これらのサイトは、物件だけでなく、求人、サークル、サービスなど、主にパリに住んでいる日本人へ色々な情報を発信しています。
保証人などもいらない物件が多いし、家賃も手頃なので、ここで見つけられればベストだったのですが、自分が住みたい区の物件がなかなか掲載されません。日本人が多く住んでる区というのがあって、やっぱりそこの物件がほとんどなんですよね。。私は職業柄早朝出勤で、メトロが動いてない時間に出勤するので、勤務先までの距離が最優先事項でした。
この時は、現地の不動産が一番安く済んで良いなと思い、現地不動産メインで探し、目星をつけてました。
②物件が決まるスピードに焦る
「あ、この物件良いな」と思っても、次の日には借り手が決まっている。。。自分が狙っていたところは どんどん決まっていきます。本当に戦争です。パリは慢性的に住宅不足みたいで、家賃も恐ろしく高いので、シェアハウス物件もかなり多いです。私はそれは嫌だったので、条件外でしたが。。
とにかく そんな状況だったので焦りました。が、日本にいる時は手出しも出来ないので、若干諦めモードで物件を見ていました。
しかし「pap.fr」で、たまたま 渡仏後の日付で内覧を予定している物件を発見!アポを取ることに成功しました。
③渡仏後 物件の内覧へ。ライバルの多さと大家への提出書類に撃沈
アポが取れると、大家さんから持ってきて欲しい書類を言われます。フランスの不動産は日本と違い、応募制です。一定期間 賃貸希望者を募り、その応募者の中から大家さんが書類選考などで借りる人間を選びます。日本のように、早い者勝ちのシステムではないので、日本人としては なんか釈然としません。
そして、大家さんへの提出書類が主に以下のものでした
- 身分証明書
- 住居証明
- 収入証明
- 現在借りているアパートの家賃支払証明
- 保証人の証明
私は 保証人になってくれる人がいなかったので、この書類なしに 約束の日に目的の物件に向かいました。
待ち合わせ場所に着くと、そこで待っていたのは、20人以上の希望者。。しかも、みんな 勿論しっかり書類を揃えているのです。これじゃ、勝ち目はない。物件を見る前に とぼとぼと帰りました(泣)
④実際に不動産屋にも行ってみるが、ここでも保証人問題
実際に不動産屋さんで、保証人なしでも大丈夫な物件はないのか、聞きに行ってみましたが、提出書類リストを渡され、「これを全部揃えれば、どんな物件も内覧できます」。勿論 保証人関係の書類もきっちり書いてあり、終了。。保証人をたてられない場合、「銀行保証」というものがありますが、一年間分の家賃の貯蓄が必要になりますので、私のような人間には不可能なのでどうしようもありません。
⑤mixbとjimomo parisで それぞれ良い物件を見つける。内覧するがご縁なく…
mixbでは、日本人の大家さんの物件を内覧して、まぁ悪くはなかったのですが、ちょっと決め手に欠けていて、2日後くらいに連絡したら、私の次に内覧した人が既に契約を決めてました。
jimomo parisで見つけた物件の大家さんはフランス人で、結構応募者がいたみたいで、抽選に外れました。。大家さんがフランス人の場合は、こういった掲示板サイトでも、保証人があった方が手堅いです。
ちなみに、パリで物件を探している日本人はたくさんいます。例え 日本人向けの掲示板でも、ライバルはたくさんいますのでご注意を。まぁ、フランス人相手よりは倍率は下がりますが。。
⑥どうにもこうにも行かなくなった時に日系不動産屋から連絡が…
「このままだと、先が見えない。。」と思っていたある日、「ユーロエステート」の担当者の方から、私個人宛にメールを頂きました。「12月から入居できる物件がある、場所も条件にあってるし、改装して間もない物件ですが、いかがですか」とのこと。ネットに物件情報を掲載する前に、先に教えて頂いたのです!「ここで迷ったら、もうチャンスはないかも」と思い、直ぐに内覧の希望をだして、内覧の当日に即決しました。
本当に良かった。。(泣)
物件2年までの契約で紹介料として1000€を支払いますが、物件が決まるまでの滞在費などを考えたら、これくらいの出費は致し方ないと、私は思います。勿論、現地に借りられるツテがあれば心配ないですし、保証人や銀行保証などがあれば、問題ないのかもしれませんが、それでも私達はフランスでは「外国人」です。物件を応募する際に、現地の人と同じように書類審査されるか保証はないです。日系不動産は 日本人の大家さんや、日本人のことを信頼している フランス人の方々なので、借りやすくなっています。苦労なく借りられる安心料だと思えば、日系不動産は一番手っ取り早いかと。勿論 人それぞれ価値観や借りる時の状況は違いますので、絶対これだ!とは言わないですが、この記事が 少しでもパリで物件を探してる方のヒントになればと思います。
次回は、アパートの契約から入居までの流れを書きたいと思います。