パリ20区のパン屋さん Pane Vivoで お腹に優しい「健康」なパンを。

パリに無限にあるパン屋さん。

街を気ままに徘徊している最中、はたまたネットサーフィンをしている最中、

オフラインでもオンラインでも、

たまたま見つけて「お、なんか気になる…」と思ったところに足を運ぶことが多いのですが、

周りの人の「口コミ」や「紹介」で 訪問することもあります。

最近 あるイベントで たまたま声を掛けられ、ノリ(笑)で お茶をご一緒した方から、

私の職業を知った際に「オススメ!」ということで 教えてもらったパン屋さん↓↓

パリ20区にある Pane Vivo さん✨✨

調べてみたら 非常に「健康志向」の高いパンを作っていらっしゃったので、

これは この目で見て紹介しない訳がない!

ということで、足を運んできました(^^)

それでは いってみよう♪

本当に健康に良いパンとは何か。真剣に考えたイタリア人シェフの素朴なブーランジェリー 

パリ 20区、市内で有名な墓地 ペール・ラシェーズからも徒歩圏内にある

Pane Vivoさんは、2020年3月にオープンしたパン屋さん。

忘れもしない その頃は、某ウイルスの猛威で フランスにてロックダウンが始まった時期でした。

当初 町場のパン屋さんではなく、レストラン向けにパンを卸す計画だったのだそうですが、レストランの閉鎖により 個人向けのパン販売へと方向転換をせざるを得ない状況に。

苦戦を強いられながらも、 現在は たくさんの お客さんが足を運び、20区のラボの他にも 7区、10区、16区と販売所を展開し、さらにはマルシェで販売するまでに成長したそうです。(たった2年で、すごい!)

元ジャーナリストという異色の経歴を持つイタリア人のオーナー Adriano Farano さんは、以前より疑問視していたグルテンと砂糖の多い現代の工業製品的なパンについて

3人目の子供が生まれた際に さらに考えるようになり、研究に研究を重ねて、本当に身体に良いパン作りを目指します。

この事実を述べると 個人的には「商売あがったり」になってしまうのですが(笑)、

現代の精製された小麦(白い小麦粉)は グルテンを多く含み、

短時間で製造が出来るように、さらに別でグルテンを追加することも お店によってはあります。

すべての人に 白い小麦粉が有害だ、という訳ではないのですが、

高いグルテンのパンは 消化されるまでに時間がかかり、

こと日本人においては、「米食」に合った消化器官の造りであるため、

「あまり食べない方が良い」という健康知識も 定着しつつあります。

あとは、お米や砂糖にも言えることですが、精製されることによって

せっかくのビタミンやミネラル分が失われてしまうというのも ちょっと勿体ない。

「砂糖」に関しては、これは基本的に菓子パンやケーキ類の話になってくるのですが、

ルセットを知ると 結構みんな びっくりする量を入れていたりします。

(クロワッサンは 3分の1くらいが「油」と言うと みんな引く笑)

だからと言って 何を食べるか食べないかは最終的には 個人の自由になるのですが、

本当の健康について考える人が増えている昨今、

「医食同源」を本気で考えた Adriano さん こだわりの パンは

一度は 味わってみる価値のあるものだと思います。

余計なものはない。あるのはパンだけ。

そんな 超健康に こだわったパン屋さんの店内は…

がない(笑)

下のように厨房の入り口にラックが据え付けられ、

そこに 素朴なパンが並んでいるだけです。

奥は まるごと厨房で、様々な機材が並び、

入口に置かれた椅子に腰掛けていた お姉さんが、

「うちのパンは初めてですか?」と色々と説明して下さりました。

イタリア・シチリア産のBIO古代小麦 (古代小麦はグルテン値が低く、腸で分解されやすい)や、フランスのイル・ド・レの塩を使ったりと、素材に こだわっているのは当然のこと、

12時間の長時間発酵を取ることで グルテンが消化されやすい生地を作るなど、製法にも工夫を凝らしているそうです。

一番びっくりしたのは 自家製酵母なのですが、

あるパン屋さんから種分けして貰った酵母の年齢は

なんと 132歳とのこと!

そんな歴史ある酵母で作られたパンを頂くことが出来るなんて、

とてもありがたいことですね☺

シンプルながらも味わい深いパン。

それでは 今回試したパンたちを紹介。

Gaïa  5,80€

石臼で挽いた古代小麦に自家製酵母を加えて出来た食事パン。

皮は パリッと程よい厚さで、小麦の甘みを感じられます。

中身は 酸味がしっかりとあるので、好みが分かれるかと思いますが、

料理に合いそうな感じ。

この日は ラタトゥイユと合わせたのですが、相思相愛、ばっちり合いました👍

テキトー ラタトゥイユと(笑)
ラタトゥイユの味付けは
カマルグの塩と胡椒、プロヴァンス・ハーブのみ。

生地の膜が細かい(=高グルテン)歯応えのある通常のパンと違い、

一口ひとくち、咀嚼すると 口の中で するっと ほどけていく。

低グルテンのパンの特徴ですね。

その感じが まさに「消化の良さ」を物語っているパンでした。

Pane Vivo さんのパンは 日持ちするパンが多く、Gaïa は 布でくるんで 5日間くらい常温保存が出来るそうです。

Figuetto  2,40€

先程の Gaïa の生地をベースにイチジクを加えたシンプルなもの。

生地の酸味とイチジクの ほのかな甘みのバランスは

文句なしの美味しさでした。

手のひらサイズなので、試し買いには ぴったりですね(^^)

Flambetto  2,40€

こちらも Gaïa の生地をベースにチョコチップを練り込んだもの。

サイズも フィグと同じくらい。

さすが お砂糖を気にする Pane Vivo さん、チョコチップも砂糖控えめのビター味で カカオ72%。

酸味のある生地の場合、チョコチップを合わせる お店は 少ないのですが、

意外と合う!

「大人のチョコチップパン」という感じが良かったです♪

Tagliatelle  4,90€

ネットで商品を見ていて こちらも気になっていたので、

イタリアらしく パスタも購入🎵

製造されているパンと同じ小麦粉の製粉所で作られた商品だそうです。

こちらも パンと同じく 非常に消化の良いパスタ麺となっております。

タリアテッレなので、ボロネーゼに本気で挑戦してみた↓↓

奮発して 合挽き肉にしました。
テキトーに感覚で調味料をぶち込んだら旨かった(笑)
赤ワインは必須!

肉厚の麺は モチモチで食べごたえあり!

全粒粉で 麺自体に 香ばしさがあるので、

パンチのあるソースと相性が良いと思います(^^)

Adriano さんの オススメは きのこパスタだそうです。

HPに載っているので参考にしてみて下さい♪


「食と健康」について本気で考えたブランジェの本気のパンを味わえたことは

とても良い経験になりました(^^)

そして 教えて下さった あの方に感謝✨✨

職業柄 普通にパンを食べますし(一時期より若干 量は減らしておりますが)、

甘いものも ぼちぼち食べていますが(笑)、

パンやパスタは食べたいけれど、我慢は あまりしたくないという方の参考になったり、

この記事が 改めて「食」に関して考える きっかけになったりしていただければ幸いです✨

Pane Vivo

Adresse : 49 Rue de la Chine 75020 Paris

最寄駅 : メトロ3,3b 線 Gambetta 駅、3b線 Pelleport 駅

営業時間 : 月曜〜土曜 9:00-19:45、日曜 9:00-15:00

HP : https://panevivo.com/

◎こちらのパンも滋味深くてオススメ✨✨↓↓

パリ5区の個性派パン屋 Boulangerie Solques に行ってみた!
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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。