フランス ワクチンパスポートとワクチンの半強制化で 思うこと。

(未接種者は 2023年時点で確実に疑念が確信に変わっていると思います。さて どうなることやら。。まぁ気にせず自分のことに集中しましょう🎶)

7月12日。

「今日大統領が何か話すってさ~」「うわ~、なんだろうね」と話していた、その夜。

フランスでは 多くの人が衝撃を受けました。

それは

某ウイルスワクチンの接種推進による

特定の業種に従事する人々に対してのワクチンの義務化とワクチンパスポート Pass Sanitaire の適用拡大。

発表から1週間ほど経った今、フランスでのワクチン接種とワクチンパスポートについて、現状や個人的な考えを書いていきたいと思います。

ちなみに、予め お断りしておきますが、私は ワクチン接種反対派ではなく、ワクチン接種強制反対派です。

ご了承の上、興味のある方だけ読んでいただければ、と思います。

実質上、多くの人がワクチンを接種せざるを得ない今回の内容

まずは、今回 物議を醸した政策の内容をざっと まとめたいと思います。

まずフランスの現状、デルタ株の感染が急速に拡大していて、このまま行くと危険な状態であり、かつロックダウンという切り札は、もう お金がない今のフランスでは使うことが出来ない。つまり、ワクチン接種にしか もう望みがない、ということで、政府はワクチン接種の推進に一気に舵を切りました。

接種を推進させる内容は、

・一部の業種に対する接種の義務化(医療従事者、文化施設、娯楽施設、カフェ、レストラン、大型商業施設など) → 期限付きで、期限内に接種していない場合は失職

・7月21日以降、50名以上が集まる文化施設・娯楽施設で12歳以上の人に対してワクチンパスポート(ワクチン接種証明か、PCR検査 陰性証明)の提示が求められる

・8月上旬以降からカフェ、レストラン、大型商業施設(デパートやショッピングセンターなど)、長距離移動の交通機関、医療社会施設などでワクチンパスポートの提示が求められる

というのが主な内容で、

つまり、業種によってはワクチンを拒否したら職を失ったり

ワクチンパスポートがないと、生活をかなり制限されてしまうという内容なのです。

PCR検査に関しても、今まで無料で受けられたものが 10月からは有料(50€ほどの予定)になるとのことで、良く考えられた政策だと思います(笑)

まわりの反応。

今回の大統領の発表を受け、「自由がなくなるなら…」とワクチン接種を迷っていた人たちが一気に接種の予約をしたそうです。

フランス全体としては今回の政策に対して7割強が賛成しているとのこと。

本当は打ちたくないけど、家族や日常生活の為に やむを得ず接種した知人も結構います。

郊外に住んでいて、大きなショッピングセンターが生活の要になっている知り合いは「まさか、トイレットペーパーの為にワクチンを打つなんてね…」と ちょっと悲しそうに話していました。

もちろん 反対派は、黙っていなく、デモを起こして政策廃止を訴えています。

現在は バカンス期間中で そこまで大規模なデモではないらしいのですが、

バカンス明けの9月はカオス確定です😏

在仏日本人は、人それぞれですが、今回の政策に納得いかない人も多く(私も その一人です)、多少生活は不便になっても、PCR検査の利用のみで様子を見たい、という人も結構多いです。

私 個人の感想。

今回の件に関して、まず 言いたいことは、

打ちたければ打てばいい、でも強制は いかんよ。

です。

確かに、政策は理屈では間違いではないですし、

ウイルスの蔓延防止の為に、パスポートに関しては協力しますが、

ワクチンを拒否した人の失職は やり過ぎではないのか?と。

コロナ禍で懸命に戦ってきた医療従事者を、

ワクチン一つで簡単に「はい、さようなら」って…

医療従事者は、自分が罹るリスクを十分に分かった上で自己責任で接種を拒否しているはずです。その本人が その他の施設でワクチンパスポートをきちんと使用していれば どうにかならないのでしょうか?

ちょっと過激過ぎて、フランス政府に 強く不信感を抱いたのが正直なところです。

また 「自由」を愛するフランス人を 上手く懐柔した今回の やり方に、

「お見事!」という気持ちと、「やり方が汚いな」という2つの感想を抱きました(笑)

さて、これから どうする?

で、これからの私の方針ですが、

現段階では、PCR検査が有料化になる10月までは最大限PCRを利用して

ワクチン接種は せずに様子を見よう、と思います。

治験が終わっていないものを、どうしても 打つ気にはなれないんです。

それでも 本当に今ある命が危険にさらされたら、気が変わるかもしれませんが。

今までの ブログを読み返しても 思うのですが、

今回の制限でも、私、全然楽しめる(笑)

テイクアウトの方が好きだし、娯楽施設に行かずとも楽しめる趣味もあるし、電車移動も そこそこ移動出来る規制だし。

同僚に「レストラン行けなくなっちゃうよ?」って言われましたが、

こちらからしたら「そんなにレストランで食べたい??」と。

すでに コロナ禍対応機種になりつつあるので(笑)、

のらりくらりやっていきたいと思います。

まだまだ 混乱は続きそうですが、

しぶとく、でも楽しんで生きていきたいと思います♪

◎ここまで来ると、なんか映画みたいで面白くなってきた(笑)↓↓

パリでロックダウンを1ヶ月過ごしてみて

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投稿者: 青空

パリ在住。 パン職人が本業だが、マルチ・ポテンシャライトとして 現在 奔走中。 2015年に初のフランス1人旅をしてフランスの魅力に取りつかれ、2016年ワーキングホリデービザにて1年滞在。帰国後 再渡仏の為に奮闘、2018年10月に念願の労働ビザを取得しました。